落合市長に意気込みを語る中村さん(20日、平塚市で)

写真拡大

 神奈川県平塚市消防本部の中村泉咲・消防副士長(24)が、社会人チアリーディングチームの一員として、24日から米・フロリダ州で開かれる世界選手権に出場する。

 救急救命士として夜間勤務もこなしながらチーム練習に参加し、昨年11月の国内大会を勝ち抜いて大舞台の切符を手にした。「最高の演技を披露したい」と誓っている。

 チームは首都圏で活動する「MTD Delights(ディライツ)」。出場するのは、高度な技術や体力などが要求される「レベル6ノンタンブリング部門」で、メンバー19人が2分30秒の演技を行う。元気なかけ声を出してメンバーを持ち上げることもある、体力の要るポジションが中村さんの担当だ。「(仲間を)絶対に落とさない」との信条がある。

 中村さんは長野県上田市出身。小学4年生でチアリーディングを始め、上武大(群馬県伊勢崎市)に進学すると同時にチームに参加。2023年の世界大会では個人選抜の日本代表として銅メダルに輝いた。24年4月に平塚市消防本部に入った。

 高校時代にチアリーディングの練習中の事故で救急搬送されたことが、救急救命士を目指すきっかけだった。選手としては引退し、茅ヶ崎市内のクラブで子供たちを指導していた昨年3月、現役復帰を懇願された。10月からは念願の救急隊に所属し、「体力的、精神的な厳しさ」を感じつつ、「二刀流」の活動を続けている。

 世界選手権には各国から約130チームが出場してしのぎを削る。競技会場は銅メダルを獲得した時と同じディズニーワールド。「まずは上位14チームによる決勝ラウンド進出」との目標を掲げる。

 中村さんは20日、落合克宏市長を訪問して活躍を誓った。落合市長は「消防本部の方にはしっかりとフォローをお願いしておきます」と述べ、職場を離れることを気遣っていた。