【静岡目線】青森で最大震度5強の地震…多くの取材経験から藤井貴彦キャスターが静岡県民に訴えたい防災の心得
20日、三陸沖を震源とする最大震度5強の地震で北海道から東北にかけての太平洋沿岸で津波を観測、静岡県内も最大震度2を観測しました。東日本大震災の被災地など、これまで数多くの災害現場を取材してきた藤井貴彦キャスターが、静岡県民の目線で防災上のポイントについてお伝えします。
(コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏)
昨日(20日)津波警報が出されまして、テレビでは「逃げてください!高台に避難してください!」と皆さん叫んでいるように大きく喋っていたと思うんですけれども、じゃあなんでこのように逃げろと叫ぶのかと言いますと・・・
どうして体が動かないのかと言いますと、ちょっとこちらをご覧いただきたいんですが・・・
「人は●●から動く」
「人は●●●●から動く」
まず人は、今何が起きているか「理解してから」しか動けません。「地震が起きたんだ。避難しなきゃ!」
もう一つ、人は「他人が動く」から動く。あれ?なんか外見てみるとみんな避難してるから私も避難しようかな、ということで、ちょっとずつ避難のタイムラグが広がってしまいます。そうすると避難が遅れてしまって、結果的には避難できずに亡くなってしまうという方がたくさんいらっしゃいました。
こちらの言葉を見ていただきたいんですが・・・「釜石の“奇跡”」という言葉。
実は、ある中学校の子どもたちが訓練をしていたんで、いち早く逃げました。その隣にあった小学校の小学生たちがそれを見て小学生も逃げました。さらに小学生たちが逃げているので住民が逃げた。これ本当に素晴らしいということで“奇跡”だったんですよね。
他人が動いたから避難したいい例なんですが、地元の皆さんからすると「いやいやこれ訓練していたんでこう呼んでください。『釜石の“出来事”』です。私たちにとっては当たり前だったんですよ、ということが訓練をしている地域では結果を結んだということになるんです。
そしてこちら。私が見てきた現場からお伝えしたいことは何かというと、東日本大震災も熊本地震も能登半島地震も大きな地震に見舞われたんですけれども、実はあまり地震が起きていないところは、なかなか避難をすることができません。だからこそ私がお伝えしたいのはこちらです。
「自動化」。
自動的に移動ができる、避難ができるように、自分たちを訓練しておくということがとても大切です。正直言うと、考えないで揺れが起きて収まったら避難するという“自動化”ができるように。そのきっかけを作るために私たちは叫んでいるということなんです。
澤井さん、昨日のニュースを見て、どんなふうに自分だったら呼びかけるかなって感じるんでしょうか?
(澤井キャスター)
これもまさに昨日の放送中の出来事だったんですけれども、これがもし静岡だったら私はこの避難の呼びかけをどれだけ落ち着いて届く言葉で伝えられるのかなと考えました。自分の言葉でやっぱり県民の皆さんの命を守りたい。そういうふうに思ってるんですけれども、それと同時にこの言葉の責任の重さというものを
改めて実感しました。
(藤井氏)
津川さんは、私たちが言葉強く呼びかけることについてはどう思ってらっしゃいますか?
(コメンテーター 元衆議院議員 津川祥吾氏)
とても大事だと思います。先ほどおっしゃった通り、理解しないとなかなか動けない。でも、津波に関して言うと時間との勝負ですから、一刻も早く動きたい。そのスイッチを押していただくというのはすごく大事だと思うんですね。
ただ私たちそれを受ける側で言うともう一つ必要なのが、「じゃあ逃げてください」と言われたときに、どこに逃げるのか。それから考えると時間かかってしまうので、あらかじめ、自分の今いるところの近いところはどこだ、近く高いところはどこか、っていうのをみんなでちゃんと普段から理解をしておくってことが
事前に大事かなと思いますね。
(藤井氏)
そして、もし可能なら今備えてほしいこと、何かと言いますと、決まり事を決めたら守ってもらいたいんです。
▼どこに逃げるか
▼どうやって逃げるか
この「避難の自動化を●●で」と書いてありますが、澤井さん何だと思いますか?
(澤井キャスター)
これは・・・「家族」で。
(藤井氏)
はい、家族や身近な方とぜひ避難の自動化をしておいていただきたいと思います。これが皆さんの命を自動的に守ることにつながるかもしれません。
ということで、今日の藤井目線、一句書いてみました。
「避難所で 親しき人と顔合わせ 大げさだったと 笑う幸せ」
つまり、全然津波起きなかったね、後発地震来なかったね、何だったの、大げさだったね、と笑い合えることが幸せである、ということを忘れないでいただきたいと思います。静岡目線でした。
