【春の園遊会】ファッションと家族の関係性 雅子さまと愛子さまがトーンをそろえ、三笠宮家彬子さまと瑶子さまのリンクコーデが示す意味
約1400人が出席し、4月17日に開かれた天皇、皇后両陛下主催の「春の園遊会」。春と秋の2回、催される園遊会で女性皇族方は和装か洋装かで統一されるが、今回は春らしい彩りの洋装で招待客をもてなした。臨床心理士の岡村美奈さんが、天皇ご一家のファッションに国民が寄せる期待、皇族方のコーデからわかる関係性の変化について分析する。
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春の園遊会が4月17日、赤坂御苑において開催された。会場をのぞむ小高い丘の上に並んだ女性皇族方の装いは、色とりどりで華やかだった。
無意識に見る理想の家族の形
皇后雅子さまと愛子さまは、共に春らしく柔らかい色の洋装。雅子さまはミントブルーのテーラードジャケットとタイトスカートのセットアップ。愛子さまはラベンダー色のセットアップ。おふたりともに光沢のある素材が陽の光を受けて輝き、華やかさと上品さが絶妙にマッチ。リンクコーデではないが色のトーンが似ていて、天皇ご一家としてのまとまりが感じられた。
雅子さまがお召しになったミントブルーは瑞々しく爽やかで、若葉の緑が鮮やかな庭園の中に美しく調和。テーラードジャケットの襟や袖に施された白いレースが甘さと気品を演出するだけでなく、光を反射して顔周りを明るく見せていた。共布のお帽子や白い手袋もアクセントになり、樹々の緑をバックに雅子さまを際立たせていた。
愛子さまがお召しになっていた淡いラベンダー色は、春に咲くスミレや赤坂御苑に咲く藤の花のように、可憐でありながら大人っぽさを感じられるエレガントで上品な色。ショート丈のテーラードジャケットに、柔らかに揺れるフレアスカートが若々しく優美だ。ラベンダー色のバッグに、ラベンダー色のパンプスと、小物の色味を合わせることで全体にまとまりが生まれ、柔らかく優しい印象になっている。合わせたパールのチョーカータイプのネックレスが可愛らしい。
皇室をめぐる報道では最近、天皇ご一家のリンクコーデが話題だ。天皇陛下のネクタイと雅子さまのセットアップの色を合わせられたり、愛子さまのジャケットを同じ色でまとめられたりと、お出ましになる時はたびたび、リンクさせたコーディネートを楽しまれている。
リンクコーデが話題になるのは、それで天皇ご一家の仲の良さがわかるから。国民は無意識のうちに、ご一家に理想の家族の形を見ている。いつも朗らかで穏やかで家族愛に満ちた姿を願っている。リンクコーデでご一家が並ばれると、そこにご家族同士の愛情の深さや強い絆を感じ取ることができるからだ。
ファッションから見える家族関係の変化
今回の園遊会では、三笠宮家の彬子さまと瑶子さまのライトブルーのリンクコーデも話題になった。昨秋の園遊会では目を合わせることもなく、関係があまりよくないと報じられていた。そのおふたりが、会話されている場面を見せた。天皇家のリンクコーデが話題になっていることを知らないはずがないと考えれば、おふたりのリンクコーデは、家族としての関係性や距離の変化を示すものだった。
そして、園遊会で一番目を引いたのは、秋篠宮家の次女、佳子さまの鮮やかな赤のレースワンピース。これまでもワンピースだけでなく、ドレスやコートなど赤を着用されることが多かった佳子さまは、今回も赤で自信や意思の強さ、自分の気持ちを大切に行動する決断力、チャレンジ精神や積極性などを印象付けた。秋篠宮妃殿下紀子さまは佳子さまとは対照的に、清楚で涼やかな真っ白の装い。佳子さまはバッグや靴に白を用いることで、紀子さまとリンクコーデになっていた。
毎回、女性皇族方のファッションが話題になる園遊会は、服装から家族の関係性が見えてくる場でもある。
