「スタバは我慢しなくていい」社会人3年目で手取り月25万円、都内マンション・家賃13万円で暮らしていた会社員男性。投資で資産1億円を達成するために徹底した〈たった4つのこと〉
社会人3年目のときには都心の家賃13万円のマンションに住み、見栄と世間体のために貯金ゼロの生活を送っていた一人の会社員。仕事帰りにお惣菜の半額シールを待つような自転車操業の状態から、いかにして投資家への道を歩み始めたのでしょうか。10年で資産1億円を達成した投資家・たけ氏の著書『月1万円からの損しないはじめかた 新NISAでお金を増やしましょう』(KADOKAWA)より、無理な節約に頼らず、新NISAを使って効率的にお金を増やすための具体的な戦略を明かします。
正しい場所にお金を置いた人だけがお金を増やせる
「投資したいけどお金がない……」
かつての僕は、まさにその状態でした。社会人3年目、手取りの多くは都心の家賃13万円に消え、残りは飲み代へ。「家は寝るためだけの場所」なのに、見栄と世間体に縛られ高級マンションに住み、20代半ばで気づいたら貯金は「ゼロ」でした。かといって自炊も一切せず、毎日仕事終わりにスーパーのお惣菜コーナーへ行って、半額シールが貼られるのを待つ日々でした。
「投資なんて、お金持ちがやることでしょ?」「自分にはそんな余裕も知識もない」当時の僕はそう思っていました。
でも、もしあなたが今そう思っているなら、まずは安心してください。新NISAは、たった100円からスタートできます。特別な才能も、難しい経済ニュースのチェックも一切必要ありません。
これは魔法でも怪しい勧誘でもなく、正しい場所にお金を置いた人だけが享受できる「算数」の結果です。あなたがやることは、たった4つだけ。
1 毎月かかる固定費を見直して「余裕資金」をつくる
2 SBI証券や楽天証券などのネット証券で新NISA口座をつくる
3 全世界株式やS&P500などのインデックス・ファンドの積立投資をする
4 お金が必要になったタイミングで少しずつ売って取り崩す
特別なテクニックは一切不要です。僕自身の体験談をもとに具体的に何をやっていけばいいか?を解説していきます。
一生お金に困らないための原則
具体的な方法を解説する前に、一生お金に困らないために押さえておくべき基本原則をお伝えします。それが、「資産形成の黄金式」です。
資産形成の黄金式
→資産=(収入−支出)+(投資額×利回り)
この式を見て、「なんだ、当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、この「当たり前」を継続して実行できている人は、驚くほど少ないのが現実です。
固定費削減が「20年後」に化ける
何も難しいことはありません。この式を、2つの「力」に分解すると次のようになります。
1.(収入−支出)=「余裕資金」を生み出す力
2.(投資額×利回り)=「お金」に働いてもらう力
一つずつかみ砕いて説明しましょう。
まずは、1.(収入−支出)=「余裕資金」を生み出す力について。
たとえば手取り30万円で支出が27万円なら、残った「3万円」が、あなたの資産形成の貴重な「種」になります。ここで大事なのは、「収入を増やすこと(攻め)」と「支出を減らすこと(守り)」の両方に目を向けることです。収入を増やすには長い時間がかかりますが、日々の支出を減らすのは今日からでもできます。
特に、毎月かかる「大きな固定費」の見直しのインパクトは絶大です。ちなみに社会人3年目のころ、僕は都内で家賃13万円の部屋に住んでいました。毎日夜中まで仕事をするか飲み歩くかで、家はただ寝るだけの場所でしたし、「これでは一生お金が貯まらない」と気づき、苦渋の決断でしたが思い切ってシェアハウスへ引っ越し、家賃を月6.5万円まで削りました。
この「月6.5万円」の差が、僕の投資家としてのスタートラインになったのです。一度上げた生活レベルを下げるのは勇気がいります。しかし、固定費を一度見直せば、その効果は一生続きます。
また飲み会も月5万円以上は使っていたので、できるだけ飲みに行く頻度を下げるようにしました。後輩から誘われたときは、上司や先輩にも声をかけて巻き添えにすることで、自分ひとりでは奢らないように工夫もしました(笑)。
当たり前のことですが、毎月どこに大きくお金がかかっているかを洗い出して見直すことが大事です。浮いたお金を投資に回すだけで、将来とてつもない差がつくということを押さえておきましょう。
削減したお金は新NISAに回す
こうして「削減できた金額」を新NISAに回すと、年利9%で計算した場合、20年後には図表1のような差が出ます。
[図表]固定費の削減効果 出典:アセットマネジメントOne「資産運用かんたんシミュレーション」より作成
保険は「守り」vs. 新NISAは「攻め」
僕のフォロワーさんから貯蓄型保険(変額保険など)についてよく質問をもらいます。貯蓄型保険とは、簡単に言うと「保障(保険)」と「貯蓄・運用」をセットにして、保険会社に運用をお任せする商品のことです。
特に最近人気の「変額保険」は、中身で投資信託を運用し、その成果によって将来もらえるお金が変わる仕組みです。一見、「保障もあってお金も増えるなんて最高じゃん!」と思えますが、保険会社の手数料が引かれるため、実質の利回りは新NISAで全世界株式やS&P500を運用したときの過去平均リターン「年利9%」には遠く及びません。
また解約するときに手数料を取られることもあります。新NISAなら「急にお金が必要になった」というときにいつでも売って無料で引き出せますが、保険は「自分のお金なのに自由に動かせない」という不自由さがあります。メリットやデメリットをしっかりと理解した上でやるならいいですが、基本的には貯蓄と保障は、完全に分けて考えるのがよいかと思います。保険は掛け捨ての安いものだけに絞り、保険で浮いたお金を新NISAで運用して資産を増やしていくのが効率的です。
資産が1,000万円あれば、大抵の病気や怪我の費用は保険に頼らず自前で払えます。保険会社に高い手数料を払い続けるのではなく、自分自身で「最強の保険(=資産)」を築き上げることが大事です。固定費削減は「最初の一回」だけ頑張れば、あとは自動的に投資資金を捻出できる最強の仕組みです。
もちろん「スタバのコーヒーを我慢する」ような日々の楽しみを節約するのは長続きしません。人生を豊かにするために投資をしてお金を増やすのであって、投資をするために日々の楽しみを削って生活の質(QOL)を下げるのは本末転倒です。
まずは、無理のない範囲内で見直せるものがないかチェックしましょう。
たけ
投資家
