「アッコにおまかせ」40年の歴史に幕 番組で起こったトラブル5選
1985年10月に放送をスタートしたTBS系情報番組「アッコにおまかせ!」が29日、40年の歴史に幕を閉じた。
同番組はタレントの和田アキ子が、放送開始当時から番組MCを務め、歴代MCには俳優・松尾貴史、フリーアナウンサー・生島ヒロシ、タレントで実業家・田中義剛が就任し、1993年10月からタレントの峰竜太が加入。以降、和田とのコンビで約32年間番組を支えた。番組内容も時代とともに変化し、1990年代以降は社会問題や芸能ニュースを扱うワイドショー的構成に移行。和田の歯に衣着せぬ物言いが番組の象徴となり、「日曜昼のご意見番」として長年親しまれていた。
その一方で、放送内容や発言をめぐってはたびたび波紋を呼んだ。そこで今回は、同番組をめぐるトラブル5選を振り返る。
2009年8月、番組では覚醒剤取締法違反で逮捕された女優の酒井法子を特集。その中で当時10歳だった長男の写真がモザイクなしで放映されるという“事故”が発生。番組は翌週、酒井の話題を取り上げた後に「おわび」テロップを流し、当時の同局アナウンサー・安東弘樹が謝罪に至った。
2014年3月、当時「全聾(ぜんろう)の作曲家」として活動していた作曲家・佐村河内守氏の記者会見を特集し、通訳を不要とするような姿が映し出された。佐村河内氏には聴覚障害への疑惑が浮上していたことも相まって「普通に会話は成立」「詰めが甘い」などと、スタジオでは笑いの“ネタ”となった。だが翌月、この放送に佐村河内氏が激怒し、「聴覚障害を装ったかのような誤解を与えた」「悪意ある編集」があったとも訴え、BPO(放送倫理・番組向上機構)に人権侵害を申し立て、番組側は翌15年11月に是正勧告を受けた。
2019年7月には、闇営業問題で謝罪会見を開いたお笑いタレントの宮迫博之らに対し、同番組スタッフが「不倫報道の時は『オフホワイト』と言っていましたが、今の心境を色で表すと?」と質問。会見の場を凍りつかせ、ネットは大炎上となった。翌週、スタジオの和田は番組スタッフの質問内容に憤怒し、視聴者に頭を下げた。
番組終了は和田アキ子の失言説
そもそも、同番組の終了に関しては数年前からささやかれていた。その原因は、「和田の失言」ともいわれ、近年は和田に対する世間の目が冷ややかなものだった。そのなかでも2023年3月に開催したWBCでの失言は許されないものだった。
和田は、当時の侍ジャパンメンバーのラーズ・ヌートバーの顔まねをしながら「ヌートバーってどっちかというと半開きの口なんですよね。いつも。一歩間違えたらアレなんだけど、すごいあの歯がビーバーみたいでかわいくて」と発言。しかし、“アレ”という表現が明らかにネガティブな要素と示唆され、「容姿をバカにした問題発言」と大バッシングを浴びた。
さらに2024年8月、ネット上で話題となったパリ五輪陸上女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花選手がうつ伏せで肘をつき、カステラをほおばるシーンに和田が興味を示し、「なんかトドみたいのが横たわってるみたい」と発したのだ。SNS上では瞬く間に和田を批判するコメントが殺到し、翌週の番組冒頭で「動物に例える不適切な発言をしてしまいました」と、神妙な面持ちでわびを入れた。
40年以上も生放送を続けていれば何らかのトラブルは生じる。だが、和田の失言は時代に追いついていないとの見方もあるが、同番組は「生放送バラエティー番組で同一司会者による放送年数の最長記録」としてギネス世界記録にも認定され、今月11日にはTBSを系列とするネットワークJNNによる「JNN特別功労賞」を受賞した。
和田は番組終了に際し、「肩をたたかれる前に引退したかった」と本音をこぼしていたが、炎上や謝罪を繰り返しながらも昭和から令和まで駆け抜けたその歩みは、あっぱれに尽きる。またひとつテレビから長寿番組が消えるが、来月7日から新番組「アッコとジャンボ」(同)で和田は冠番組をスタートさせる。まだまだ不死身な和田の活躍には期待しかない。
