「一発屋みたいな感じ」動画生成AI「Sora」アプリ提供終了の裏側…起業家・チャエン氏が指摘する「3つの理由」とOpenAIの“正念場”

OpenAIの動画生成アプリ「Sora」が日本時間の25日朝、SNSでアプリのサービスを終了することを発表した。
ニュース番組『わたしとニュース』では、SNSでAI情報を発信している起業家のチャエン氏が終了の理由を解説した。
■Sora提供終了の「3つの理由」とは
話題を集めた動画生成AIアプリ「Sora」が終了することについて、チャエン氏は3つの理由を挙げた。
「大きく3つある。1つはお金がものすごくかかる。やっぱり動画を作るのは文章を作るよりも莫大な費用がかかり、それを抑えたいのが1つ」(チャエン氏、以下同)
「2つ目は、ユーザーが結構離れたという情報がある。最初は100万ダウンロードあったが、数カ月経ったらどんどん抜けて、確かに僕も全く使っていない。ブームが過ぎた」
「3つ目は、権利者の許可なく制作できてしまうという著作権問題とその訴訟リスク。お金の面、ユーザーが離れたこと、著作権問題の3つが大きな決め手だと思う」
■ユーザー離れの背景「見る側としてはしょうもない」
リリース後、さまざまなメディア取り上げるなど話題になったSoraだが、ユーザーはなぜ離れていったのだろうか。
チャエン氏はユーザーの心理を分析しながら説明した。「一発屋みたいな感じ。作っていて楽しいけど、飽きてだんだん開かなくなる。また、作る側は楽しいけど、見る側としては(他人がAIで生成した)動画を見てもしょうもないというか。だったらYouTubeやTikTokが面白いなとなる」
「ほかにもアプリは有象無象にあるので、Soraが撤退すると他に流れてくるかなと」
■OpenAIは「正念場」?法人向けへのシフトと訴訟リスク
OpenAIの業界での立ち位置など、現在の状況はどうなっているのか。
「最近、GoogleやClaudeのアンソロピックという会社のサービスが伸びている。OpenAIは個人向けのユーザーが多く、法人がちょっと弱い。その個人は課金せず、無料で使っている人がほとんどだ。ユーザーの数がいるとサーバー代などで費用がかかるが、売り上げはそんなにない状態なので、今後は法人向けにやっていこう、法人からしっかりお金を取っていこう、という方向に変わってきているという印象」
■アプリ終了の影響は「プラス」?動画生成AIの今後
AI業界全体を見渡して、今回の「Sora」終了はどれくらいの影響があり、OpenAIは今後どのような立ち位置になるのか。
「僕はプラスだと思っている。早く撤退したらいいのにと思ってもいて、撤退は英断かなと。撤退したとてあまり影響はないと思う。逆にコスト面、動画を作る原価がなくなる分、別の事業に集中できて、ここからOpenAIも調子が上がってくるかなと思っているのでプラスで見ている」
「実はSoraよりもすごいAIも存在する。TikTokの会社が作ったAIだが、クオリティが高すぎて、逆に問題なるほどだ。そのため、Soraが動画生成をやめても、動画生成に関する訴訟問題はなくならないと思う」
競合他社も同様にサービス終了という結末になり得るのだろうか。
「多額の資金を持っている会社、GoogleやTikTokの会社などは、引き続き、動画AIを発信していくのかなと思う」
(『わたしとニュース』より)
