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AIの言うことなら素直に聞ける、のか。

Meta(メタ)のマーク・ザッカーバーグCEOは、Metaの全面的なAI化に向けて着々と新体制の準備を進めており、従業員の「自動化」も積極的に導入しています。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)の報道によると、ザッカーバーグ氏は経営陣レベルの意思決定を担うパーソナルAIエージェントの開発にも着手しているとのこと。それって人間の幹部がいらなくなるってこと…?と思いますが、彼が自らを解雇することはないはず。

となると、その的になるのは、経営陣がガラス越しに見下ろす「替えの効く歯車」と見なされた数千人の従業員たちです。

人件費をAI投資に回したい

WSJの報道によると、ザッカーバーグ氏の描くMetaの未来像は「すべての従業員がAIエージェントアシスタントと一緒に働く」というもの。

彼はまず自分自身でこのバディシステムを開始しようと決断。AIチームと協力し、社内全体の状況を提供し、人間がよりスピーディに情報を入手できるよう支援してくれるエージェントの開発に取り組んでいます。

約7万8000人の従業員を抱えるMetaでは、経営陣が「冗長性や余分な階層が蔓延している」と考えています。同紙によると、このAIを活用すれば、ある疑問に対する回答を得るまでに経由する担当者の数を削減することができるとのこと。

ただ、AIは往々にしてニセ情報をでっち上げたり、明確な根拠なしに回答を提示したりしがちなので、AIを導入することで予期せぬトラブルが起きることは避けられないでしょう。

ザッカーバーグ氏が経営陣にAIアシスタントを導入する傍ら、一般の従業員はAIパートナーと組むどころか、自身が職を追われる危機に直面しています。

ロイター通信は先週、Metaが今後数週間のうちに従業員の最大20%を削減する計画だと報じました。これは近年、同社で展開される大規模な人員削減の一環。その背景にあるのは、将来を見据えた事業(メタバースとかね)への巨額投資が失敗に終わったことでしょう。

この人員削減計画はまだ検討中で、スケジュールも決まっていませんが、計画の根拠はAI関連だという位置づけのよう。ある意味、それは間違いないでしょう。

Metaは近年、AI投資に莫大な資金を投じています。CNBCによれば、インフラ構築にさらに1350億ドル(約21兆4000億円)を投入するとのこと。つまり、同社はAI分野での競争力維持に投じた巨額資金を相殺するため、人件費などの分野でコスト削減を図っているのです。

人件費を節約したいなら、競合他社からAI専門家を引く抜くために1億ドルもの報酬を提示する…なんてことをやらなければいいと思うのですが。もしこれをAIエージェントがザッカーバーグ氏の耳元で囁いたら聞き入れてもらえるようでしょうか。

今のところ、MetaのAI事業は散々な結果に終わっています。Meta AIへの注目を集めるべく、これまで同社では幾度となく組織再編が実行されてきました。しかし、大きな成果は上がっていません。

少なくとも、次の組織再編が失敗しても、AIエージェントCEOがいることでザッカーバーグ氏が自身以外に責任を押し付けることができるはず。それだけでもやってみる価値はあるのかもしれませんね。

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