SUV全盛なのに機械式駐車場だから入らない……あきらめるのはまだ早い! 限界ギリギリ1550mm以下で選べるクロスオーバーSUVを探したらけっこうあるぞ!!

この記事をまとめると
■日本をはじめ世界中でSUVが人気となっている
■SUVは全高が高い傾向にあるので機械式駐車場などに入らない場合がある
■多くの駐車場で目安となっている1550mmの高さ制限をクリアできるSUVを紹介する
SUV選びで忘れてはならない全高の数値
今、世界的に大ブームとなっているクルマのジャンルがクロスオーバーモデル、SUVたちだ。自動車メーカーの新型車の多くがそれであり、街にも郊外にもリゾート地にも高速道路にもクロスオーバーモデル、SUVがあふれかえっている。かつては、視界のいいミニバンに乗っていた人が子離れしたときの受け皿としてもぴったりだったクロスオーバーモデル、SUVは、なるほど、ミニバン並みの高い運転、乗車視界、爽快な見晴らしが得られ、もてはやされたわけだが、ここ何年かはミニバン云々関係なく、クロスオーバーモデル、SUVを指名買いする人たちが増えている。気づけば新車の約40%がクロスオーバーモデル、SUVで売れているのだから、単なるブームではない” クロスオーバーモデル、SUV祭り”の時代になったということだろう。

クロスオーバーモデル、SUVは力強さや走破性に優れ、ステーションワゴンに準じる荷物の積載力をもっている一方、走破性のためにフロア、最低地上高が高く、全高もまた高いため、多くの機械式駐車場の入庫ができないという問題点があるのも確かだ。筆者の知り合いも、一軒家から機械式駐車場完備のマンションに引っ越したはいいけれど、愛車のSUVが駐車場に入らず、近くの別の平置き駐車場を借りるか、クルマを買い直すかで悩み、結局、クロスオーバーモデル、SUVを諦め、ステーションワゴンに乗り換えた……なんていう事例もあったりする。

しかしだ。クロスオーバーモデル、SUVでも、探せば多くの機械式駐車場の入庫全高制限1550mm以下の低全高モデルもあり、とくに都会のビル内などの駐車場での入庫容易性をクリアすることができるから、クロスオーバーモデル、SUV派のあなたでも安心してほしい。
ただし、全高1550mm以下をクリアするためには、最低地上高が多少犠牲になるのはやむなしで、いわゆる都会派クロスオーバーモデル、SUVが中心になることをお断りしておきたい(一部例外あり)。つまり、SUVにとびっきりのクロスカントリー性能、悪路走破性を求めるなら、全高1550mm以下をあきらめざるを得ないということでもある。とはいえ、日本のアウトドアフィールド、キャンプ場などで、本格SUV×4WDでしかアクセスできない、最低地上高が200mm以上ないと辿り着けないなんていう場所はまずないわけで、逆に2WD/4WDを問わず、全高1550mm以下のクロスオーバーモデル、SUVでも日常使いからレジャーにまで幅広く使え、一般的な乗用車より頼りになることは間違いないところだ。

では、全高1550mm以下のクロスオーバーモデル、SUVを紹介していこう。ただし、グレードによって1550mmを超えるモデルもあるので、全高1550mm以下にこだわるなら、グレード選びを間違えないようにしてほしい。たとえばごく一部の車種とはいえ、標準車なら全高1550mmなのに、流行りのクロスカントリーグレードになると全高が1565mmになることもあるので、要注意である(ボルボEX30、EX30クロスカントリーの例)。逆に、クロスオーバーモデル、SUVにつきもののルーフレールやアンテナをレス仕様にすると1550mm以下の車高になるモデルもあったりする。

まずは、クロスオーバーモデル、SUVに車格や都会的なスタイリッシュさを求めるユーザー向けには、今ではクラウンの基準モデルとなった(!?)クラウン・クロスオーバーがある。ガタイがデカく見えてもじつは全高1540mmなのである。ただしクロスオーバーとはいえ、最低地上高は乗用車並みの145mmだから、もちろん、悪路をガンガン走るクルマではない。

都会派コンパクトクロスオーバーモデルの代表格でもあるのが藤井風の「きらり」とともにデビューしたホンダ・ヴェゼル。フィットベースのSUV風モデルで、全高はつい最近追加されたe:HEV RSのみ全高1545mmとなる。最低地上高はFFが180mm、4WDは165mmだ。今、ヴェゼルを買うならイチオシのRSはただのバッジエンジニアリングではなく、ダイナミクスとデザインを強化したグレードであり、ローダウンサスペンション&専用ダンパー、専用パワーステアリング、18インチタイヤの採用と、ルーフから飛び出たシャークフィンアンテナをやめ、ガラスプリントアンテナとしたことで全高1545mmを実現している。パワーユニットは特別ではないものの、より低重心感覚ある走りが得られ、アクセルレスポンスが高まるスポーツモードにすることで、RSらしい走りの切れ味を実感することができるだろう。

1550mmをクリアする秘訣はグレード選びにあり!
トヨタ・ヤリスクロスをベースにしながら、スポーティかつレクサス基準の走りのテイスト、上質感が味わえるのがレクサスLBXだ。このクラスとしては全幅1825mmのワイドボディにして、最低地上高170mmを確保しつつ全高はちょっと背の高いコンパクトカー並みの1535mmでしかないため、都会派クロスオーバーモデル、いや、”小さな高級車”として格好の選択となりうる。また、レクサスUXも全高1540mmと、都会で際立つレクサスのクロスオーバーモデルだ。

今、電気自動車のe:ビターラで話題を呼んでいるスズキが「スタイリングを第一に開発し、楽しい走りも重視した」というスタイリッシュなクーペスタイルを特徴とする、コンパクトクロスオーバーモデルがフロンクス。ボディサイズは全長3995×全幅1765×全長1550mmで機械式駐車場の入庫が容易なことはもちろん、最低地上高は170mmと余裕があり、なおかつ最小回転半径はスイフトと同じ4.8mと、扱いやすさ、小まわり性抜群の1台。

フルタイム4WDも用意しているあたりは(初期受注の約40%のに気っぷり!)、雪国にユーザーの多いスズキらしさ。4WDには専用モードとしてヒルディセントコントロール、グリップコントロール、スノーの3モードも加わるから全高1550mmにしてけっこう本格なクロスオーバーモデルということになる。
マツダのクロスオーバーモデル群がCXシリーズ。そのエントリーモデルとなるCX-3と、マツダ3をベースにしたミドルサイズSUVのCX-30も、それぞれ全高は1550mm、1540mmだ。とくにCX-30はスタイリッシュさが特筆点で、ガソリン、クリーンデイーゼルエンジンを用意しているのが特徴。最低地上高は175mmと走破性にも優れ、都会に似合う、美しいデザインをもつクロスオーバーモデルの1台といっていい。

サスティナブルとボルボ最先端のテクノロジー&先進性が凝縮されたボルボでもっともコンパクトかつ、BEV(100%バッテリーEV=電気自動車)専用プラットフォームを使うSUVがEX30だ。FRのシングルモーターと4WDとなるツインモーターが用意され、先進的かつサスティナブルな装備や先進運転支援機能を満載。モータ―パワーによる動力性能、加速力は強力そのもので、日本の路上で使いきれないほどの圧倒的なパフォーマンスを見せつける。さらに運転自体も快適で楽しく、カーブ、山道でもゴキゲンなハイレベルな安定感のもち主でもある。

いい換えれば、BEVならではのファン・トゥ・ドライブが味わえるのがEX30でもある。全高は1550mmだから機械式駐車場の入庫は問題なく、最低地上高は175mm。ただし、EX30シリーズで乗り心地がもっともいいと思えるクロスカントリーグレードになると、全高が1565mmになるので要注意。
輸入車のクロスオーバーモデル、SUVで全高1550mm以下を探すのは難しいが、Qシリーズの末っ子となるプレミアムコンパクトSUVとして用意されるQ2なら、全高1530mm、全幅1795mmというコンパクトなサイズだから機械式駐車場の入庫は容易だ。

最後に紹介したいのが、スバル・クロストレックだ。カタログを見ると全高が1575mmとあり、機械式駐車場の入庫は難しいんじゃ……と思いがちだが、じつはツーリンググレードの2WDでルーフレールとシャークフィンアンテナの「レス仕様」で注文すると、全高はピタリ、1550mmになるのである。クロストレックは純正装着のオールシーズンタイヤによる乗り心地のよさは感動レベルだ。

ただ、都会向けのツーリンググレードではスバル史上最上の燃費性能を誇るストロングハイブリッドモデル(WLTCモード18.9km/L)が選べず、マイルドハイブリッド(2WD 16.4km/L)になってしまうが、全幅1800mmの扱いやすさとともに、最低地上高200mm(全車)の余裕は頼りになる。もっとも、クロストレックのオススメはやっぱり真打ち、スバル最新の技術が詰まったストロングハイブリッドモデルのAWDなんですけどね……。

というわけで、クロスオーバーモデル、SUVでも全高1550mm以下の機械式駐車場の入庫が容易な車種はけっこうあり、このジャンルならではの力強いエクステリアデザインと都会での扱いやすさ、駐車のしやすさを重視したクロスオーバーモデル、SUV選びも可能ということだ。
