イスラエルとイランの紛争では偽情報がSNSや公共放送を通じて拡散されていた、イスラエルの国防相は過去にハメネイ師のコラ画像を投稿

2025年6月にイスラエルがイランに対する先制攻撃を実施したことによって勃発した紛争では、イランが極超音速ミサイルを用いてイスラエルを攻撃したり、アメリカが特殊爆弾を用いてイランの地下核施設を攻撃したりといったように最新鋭の兵器が用いられました。この紛争では情報戦も展開されており、イスラエルとイランの双方がSNSや公共放送を通じて偽情報を拡散していたことが明らかになっています。
https://www.newsguardtech.com/special-reports/israel-iran-conflict/
Israel and Iran Usher In New Era of Psychological Warfare - The New York Times
https://www.nytimes.com/2025/07/15/technology/israel-iran-psychological-warfare.html
How Iran and Israel control information - Index on Censorship
https://www.indexoncensorship.org/2025/07/how-iran-israel-control-information/
以下の画像は、紛争勃発後にイランのユーザーが投稿した写真で、「イスラエルの情報機関『モサド』に対する攻撃が実施された」という偽情報を伝えるものです。モサドの英語表記は「Mossad」ですが、画像内には「Mosad」という看板が含まれており、AIによって生成された偽画像と思われます。

また、以下のシーンを含む動画が「イスラエルがイランからの攻撃を受けている様子」としてSNSで拡散されましたが、動画の正体は2024年にレバノンで撮影されたものでした。これらの偽情報はイスラエル国内の世論を誘導するべくイランによって拡散されたものだと見られています。

イランによる情報作戦は偽情報の拡散だけに収まらず、インターネットを介した監視カメラのハッキングなども実行されていたとされています。実際に、イスラエル政府はイランによるハッキングを警戒して国民に対して自宅の監視カメラをオフにするよう呼びかけていました。
イスラエル政府は「イランがイスラエルの防犯カメラを盗聴して攻撃に関するリアルタイム情報を収集している」と主張して国民に自宅のカメラをオフにするよう呼びかけている - GIGAZINE

反対に、イスラエルによる情報作戦も展開されており、SNS上で「イラン政府の信頼を損なおうとするペルシャ語のメッセージ」や「AIで生成されたペルシャ語の音声」が拡散されました。イスラエルによる偽情報拡散が問題になる中、イラン政府はインターネットの遮断を敢行し、2025年6月17日から21日にかけてインターネットに接続できない状態が続きました。さらに、イランの議会で衛星インターネットサービス「Starlink」の使用を禁止する法律が可決されています。
なお、イスラエルは以前からイランに対して敵対的な姿勢を示しており、2024年9月にはイスラエル・カッツ国防大臣(当時は外務大臣)が「イランの最高指導者アリ・ハメネイ師がつぶれた卵の中にいる画像」をX(旧Twitter)に投稿して「イランは卵のような国で、外側は硬く内側は柔らかい」とコメントしていました。
Iran is like an egg: hard on the outside and soft on the inside.
Most of the public is against the regime, and the economy is in a difficult state. Global sanctions and damage to key energy and economic sectors will severely harm the Ayatollahs' regime.@khamenei_ir pic.twitter.com/IlvUjqFDov— ישראל כ”ץ Israel Katz (@Israel_katz) September 26, 2024
