ホロライブ、国内タレント全員が100万人登録を達成 メタバースとの交錯も続くVTuber業界
ゴールデンウィークがはさまったこともあり、ニュースが散発的になっている印象だ。筆者もいろいろあって確認しきれていなかったので、今週のWeekly Virtual Newsではある程度広めの期間で各所の動きをチェックしてみようと思う。
■宝鐘マリン、400万登録達成 国内ホロライブは全員が100万超えに
まず、がうる・ぐらが去ったあとのホロライブにて、新たにチャンネル登録者数400万人の大台に届いた人物が現れた。3期生・宝鐘マリンだ。日本国内発のVTuberとしては初の快挙で、現時点で世界一のチャンネル登録者数を有するVTuberとなった。
さらに、1期生のアキ・ローゼンタールも、5月11日にチャンネル登録者数100万人を達成。これによって、国内のホロライブ所属タレントは全員がチャンネル登録者数100万人以上となった(派生グループの「hololive DEV_IS」は除く)。名実ともに、国内トップクラスのVTuber事務所となったと言えるだろう。
また新たな試みとして、ホロライブ関連情報を発信する新チャンネル「holoAN(ホロアナ)」がスタートした。ホロライブプロダクションの社員として2022年に入社した春先のどかがアナウンサーとなり、毎週金曜日の昼のニュース番組方式の配信で情報発信を行うチャンネルとなる。日々多くの情報が飛び交うホロライブだけに、こうしたサマリー発信の需要は大きそうだ。
去就の動向としては、NIJISANJI ENのIke Evelandが4月30日付けで活動を終了した。同日発表かつ、チャンネル等も即日閉鎖という異例のケースとなった。また、ななしいんくからは狼森メイが活動終了を発表し、5月11日付けで活動終了となった。
■KizunaAIが「白鳥の湖」を舞う
ユニークな展開として、今年復活を遂げたKizunaAIが、バレエに挑戦する話題がある。5月13日、フランスにて開催予定のカンヌ国際映画祭に、「Immersive film 『SWAN LAKE~starring KizunaAI』」が出展。KizunaAIは一人のバレエダンサーとして、「白鳥の湖」を舞うとのことだ。
コンテンツそのものは、空中映像装置とハプティクスデバイス(触覚提示装置)を採用したイマーシブディスプレイ採用の特設劇場、および一般劇場、『Apple Vision Pro』や「Meta Quest」シリーズなどのデバイス対応版といった多方面展開を予定している。日本での公開は冬を予定。少し先にはなるが、興味深い企画だ。
■Roblox、ホロアース、VRChat……VTuberとメタバースの交錯は続く
メタバースとVTuberのタイアップ企画として、「Roblox」を起用するケースも現れた。Brave groupのメタバースプラットフォーム特化コンテンツレーベル「BEverse」と、「Roblox」コンテンツ企画・開発などを行うGeekOut、「Roblox」コンテンツ開発・成長支援のDEVLOXの三者協業によるプロジェクトだ。
第1弾では、個人勢の新星・結城さくなとのコラボが実施される。「結城さくな×猫」をテーマに、Robloxコンテンツを作るコンテストになるとのことで、結城さくな自身が監修・プロデュースを行うとのことだ。
「Roblox」は2025年第1四半期決算発表にて、DAU(1日あたりの平均アクティブユーザー数)が9,780万人と明かされた、破格の人口を有するメタバースである。VTuberとのタイアップによって、国内知名度のさらなる向上も期待できそうだ。
またカバー社が開発を手掛けてきたメタバースプラットフォーム「ホロアース」が、4月24日に正式リリースを迎えた。新たに、プラットフォーム内でファッションアイテムやスタンプを作成・販売できるマーケットプレイスが追加され、経済圏の導入に一歩前進した形だ。直近では『VRChat』進出が著しいホロライブだが、自前のメタバースをどう活かしていくかは注目したい。
ホロライブだけでなく、『VRChat』に目を向けるVTuberやストリーマーは日に日に増えている印象だ。電脳少女シロも所属する「.LIVE」および後輩グループ「ぶいぱい」では5名のタレントが『VRChat』配信を実施している。
ソニー「VEE」の事務所公式番組でも、所属タレントの月白累がで『VRChat』上でのインタビューに応じる企画が行われた。
彼女も『VRChat』には大きな関心を向けているようで、すでに数ヶ月前から『VRChat』からの配信を実施しているようだ。独自の表現手法がコアなファンを掴んでいる彼女のように、潜在的に相性の良いVTuberの進出はまだまだ続きそうである。
(文=浅田カズラ)

