いつ使う…? 謎の「A/Cボタン」の意味とは うっかり押すとどうなる? 意外な「得する使い方」とは
「A/Cボタン」って何に使うの?
クルマのインパネには「A/C」と表記されたボタンが見受けられます。
とくに猛暑が厳しい時期にはA/Cのスイッチはなくてならないものですが、どのようなときに利用するのでしょうか。

A/Cは「Air/Conditioning(エアー/コンディショナー)」の略でエアコンのことを指し、A/Cボタンはエアコンのオン・オフを切り替えるスイッチになっています。
【画像】「げえッ…!」これが交換しないままの「やばいエアコンフィルター」です(16枚)
クーラーの場合、A/Cボタンをオンにすると車外から導入された空気を熱交換器で冷たい空気に変換してから、車内に送り届ける仕組みです。
つまり、A/Cボタンをオフにしている状態だと熱交換器を介さないので、いくら設定温度を下げても単なる送風にしかなりません。
そのため、温度を下げても冷たい風が送られない場合は、A/Cがオフになっている可能性があるため、A/Cボタンを確認するといいでしょう。
またカーエアコンは家庭用エアコンと機能が一部異なり、カーエアコンでは暖かい風を送り出す暖房機能はついていません。
これは家庭用エアコンが外気をコンプレッサーで圧縮して、暖かい風を作っているのに対して、カーエアコンではエンジンの熱を利用することで暖房機能を得ているからです。
そのため、暖房だけを利用したい場合には、エアコンの機能は必要ないのでA/Cをオフにするといいでしょう。
実はほかにも「重要な役割」があった!?
ほかにも、カーエアコンは家庭用エアコン同様に除湿機能があり、A/Cボタンをオンにすると除湿が働きます。

とくに高温多湿の日本において、除湿機能はなくてはならない機能といえますが、どのような用途で利用するのでしょうか。
車内は想像以上に曇りやすい環境で、とくに夏場と冬場などの車内外の気温差で激しい場合に結露が発生しやすくなっています。
また梅雨の時期をはじめ雨天の場合、車内へ湿気が流れて込んでいき、窓で冷えて曇りが発生しやすくなります。さらに、狭い車内空間に大人数がいても、身体から出る湿気で曇りやすくなります。
こうした「窓が曇りがち」で困る場合も、A/Cをオンにしておくと除湿機能がはたらき、曇り止め防止となります。場合によっては内気循環のスイッチを切り替えて外気導入にするのも効果的です。
なお、ガラスの曇り除去には、ほかにも窓に暖かい風を送る「デフロスター」や、主にリアウインドウにある熱線発熱機能「デフォッガー」を併用するのも1つの手です。
※ ※ ※
ちなみに、逆に「A/Cをあえて切るべき」場合はあるのでしょうか。
実は、カーエアコンを動かす場合、その膨大な電力消費を、エンジン動力からの発電でまかなっています。つまり、エアコン稼働中は、走行に必要な分以上のエンジンが動いているのです。
つまり、エンジンをフル回転させる場合の走行動力に影響があったり、クルマにもよりますが約1割程度の燃費悪化があるといいます。
もしガソリン消費を抑えたい場合は、A/Cボタンを押すことで、エアコンを手動で止め、服装の工夫や窓開けなどで気温調整をおこなうという手もあるでしょう。
