今年の収穫が終わると、シャトーシャロンでは47種類のブドウが少量ずつ栽培されている村の畑でも収穫が行われる。ジュラ地方では、かつて50種類以上あったワイン用のブドウは現在5種類しか栽培されなくなってしまった。その昔からの品種をここでは少しずつ栽培しているのだ。ワインメーカーやボランティアが収穫を行う。ここでも、他の畑と同様に収穫量は極端に少ない。収穫したブドウは手作業で一緒に絞り、ワインへと仕込んでいく。少ない量でのワイン作りは難しいが、少量のおかげで伝統的な手作業を間近で見ることができた。これが今年の収穫の終わりを締めくくるちょっとしたイベントとなっているのだ。

実を言うと、私はあまりアルコールが得意ではない。体が受け付けないが、味は好きだ。ワインは料理をより美味しくしてくれるからだ。フランスに住んでいながら、「ワインはブドウから作られる」程度の知識しかなかったが、エレンさんはワイン作りについて丁寧に教えてくれた。ワイン作りは長い年月をかけて培われた製法で、その土地の風土から生まれた地域特有のワインが出来上がる。そして、地元の料理と合わせることで、ワインと料理がさらに美味しくなる。ジュラ地方では、雪に囲まれる長い冬を過ごすため、コンテチーズやワインが発展した。冬場は保存食が中心となり代わり映えしない食事が続く中、ワインが食卓を潤してくれたという歴史がある。ボルドーやブルゴーニュなど有名な産地だけでなく、ジュラ地方で生まれた独自のワインにも、ぜひ注目してほしい。

Domaine Berthet-Bondet | Vins du Jura | Château-Chalon


https://berthet-bondet.com/

写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKURAI