TikTok ユーザーの平均年齢が「36歳」に上昇:博報堂のコンテンツファン消費行動調査にみる、日本におけるTikTokユーザーの実態とは


谷口 由貴 hakuhodo DXD / コンテンツビジネスラボ
2017年博報堂入社。同年より研究開発局にて研究員として若者研究やARクラウドを用いたサービス開発に従事。また、コンテンツビジネスラボのメンバーとしてエンタメ領域のコンテンツ消費行動研究を行い、音楽分野担当として音楽ヒット分析等を行っている。2020年よりマーケティングプランナーとしてサービス開発の戦略立案を行う。2022年よりhakuhodo DXD所属。
検索に近いような使われ方に変化
2023年度の調査によると、TikTokの利用層について正しくは平均が35.95歳となり、2022年の調査結果である34.70歳よりも1.25歳上昇したことがわかる。年代別にみてみると、10〜30代の利用が依然として高いものの、昨年と比べて60代の利用が上がっており、多くの年齢層にじわじわと受け入れられてきたことが読み取れる。
TikTokユーザーはエンタメ系コンテンツの消費金額が高い
とはいえ、メインの利用層が10〜30代であることに変わりはない。同調査では、TikTok利用層がほかの主要なプラットフォームのユーザーと比べて、エンタメ系のコンテンツに対する支出金額が多いこともわかっている。TikTokユーザーは漫画やゲームなどに対する支出が高いことはもちろん、スポーツやレジャー施設などのカテゴリにおいて積極消費がみられることも注目に値する。若年層は購買力が弱いというイメージがあるものの、エンタメコンテンツの支出に関しては、購買をリードしているようだ。