茂木友三郎さんが続ける。

「だから、問題が山積して残っちゃうとポピュリズムないしポピュリズム的なものが出てくるというリスクがある。日本は今のところ、そういう傾向はありませんけど、ポピュリズムが出てくると、やはり民主主義の危機ですからね。ですから、そういうことが起こらないように、日本の民主主義を守るために、今まで残っている問題を解決する努力をしようじゃないかということですね」

 経済人だけでなく、労働界、学識経験者と、各界の知(Wisdom)を集め、行動(Action)を起こしていこうという『令和臨調』の動きである。こうした活動があることに多くの国民が勇気づけられる。


ダイフクの仕事に……

 縁の下の力持ち─。自動車や産業機械の工場、半導体工場、医療・介護などの施設で保管・搬送システムづくりを担うダイフク。いわゆるマテハン(マテリアルハンドリング)の領域で世界トップクラスにある企業だ。産業活動はもとより、わたしたちの日常生活を保管・搬送領域で支えてくれる企業は、まさに〝縁の下の力持ち〟と言っていい。

 人手不足が深刻な今、同社の持つ〝自動化技術〟が注目されている。

「ええ、今、人手不足ということで、われわれはいろいろな形でお手伝いさせていただいています」と社長の下代(げしろ)博さん。

 生産ラインから流通の現場、そしてeコマース関連の配送センターと、自動化のニーズは高まる。

 下代さんが入社した1980年代は、「われわれの機械というのは、まだやろうと思えば人でもできるということで、贅沢な機械と思われていた」という。

 それが40年後の今、人手不足が顕著になり、「投資効果がどうだとか言う以前に、もう人がいないのならば、自動化するしかないよねと。そうしないと人も集まらなくなった」と状況が変化。つまり、機械にできることは全部機械に任せてしまおうという動きだ。

 eコマースの時代になると、個人宅へのモノの配送・搬送のニーズも高まる。

 機械だから、絶対にトラブルにならないとは言えない。「逆に言えば、何か故障は必ず起こるという前提になる。eコマースなどの場合は30分、40分が命取りになるので、そうしたトラブル処理のソリューションが大事になってきます」と下代さん。

 止まる可能性があるものを予知して、装備品の交換を事前にしておくなどの〝知恵〟も要求される。想定外の事態をいかに想定内に収めるか。これなどもAI(人工知能)の知を使って、どう実践していくかという命題。

「お客様から、皆さんのおかげでこういうふうにわれわれも楽になってやっていますと言ってもらえる。そういう時は社員のモチベーションも上がります」

 社会に貢献する仕事は、人に生き甲斐、働き甲斐を与えてくれる。