ポステコグルー監督(右)が、決勝点を奪った旗手(左)について語った。(C)Getty Images

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 アンジェ・ポステコグルー監督が、愛弟子に“飴と鞭”を送った。現地メディア『STV News』が伝えている。

 10月1日に開催されたスコットランドリーグ第9節で、首位のセルティックは、8位のマザーウェルとホームで対戦。16分に古橋亨梧が先制点を奪った後、36分にオウンゴールで同点となるも、64分に旗手怜央が強烈なミドルシュートを叩き込み、2−1で接戦を制した。

 決勝弾を奪い、勝利の立役者となった旗手だが、終了間際には痛恨のミスを犯した。89分、自陣でカラム・マグレガーへバックパスを送るが、これがずれて、大ピンチを招いてしまったのだ。たまらずファウルで決定機を阻止したマグレガーは、一発退場となり、その原因を作った日本代表MFに不快感を露わにした。

 明暗がくっきりと分かれる2つのプレーが飛び出したなか、対戦相手として旗手を川崎フロンターレ時代から見てきた元横浜F・マリノス指揮官は、試合後にこう語っている。
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「レオはよく成長している。とんでもない可能性を秘めた選手だ。他の多くの日本人選手と同じように、彼は22歳で大学を卒業したばかりだからね。プロサッカー選手として3年あまりしか経っていない。プロ1年目のインパクトから、彼のベースラインであれば、もっと良くなると思っていたよ」

 今後に向けては、「彼は自分に厳しく、自分を追い込み、もっと良くなりたいと思っている。だからまだまだこれからだ」と大きな期待を寄せている。

「レッドカードが出るような状況を作ってしまった終盤のパスにはがっかりしているはずだ。部屋に戻って、どうすればもっと良くなるかを考えるだろう。でもレオは素晴らしいポテンシャルを持っているし、良いプレーをしていたよ」

 アメリカ、エクアドルと戦った日本代表のドイツ遠征では、出場機会を全く得られず、悔しい思いをした。溜まった鬱憤を、欧州最高峰の舞台チャンピオンズリーグも戦うセルティックで、最大限に晴らせるか。その活躍がカタール・ワールドカップにも繋がるはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部