Microsoftは日本時間の2022年6月16日、ついにInternet Explorer 11(IE11)のサポートが正式に終了することを報告しました。これで1995年にWindows 95の標準ブラウザとしてInternet Explorerが搭載されて以来、27年に及ぶ歴史に幕が下りることとなりますが、日本では依然として多くの企業がInternet Explorerに依存しているとの指摘もあります。

Internet Explorer 11 has retired and is officially out of support-what you need to know | Windows Experience Blog

https://blogs.windows.com/windowsexperience/2022/06/15/internet-explorer-11-has-retired-and-is-officially-out-of-support-what-you-need-to-know/

Internet Explorer 11 はサポートを終了しました。長年のご愛顧ありがとうございました。 - Windows Blog for Japan

https://blogs.windows.com/japan/2022/06/15/internet-explorer-11-is-no-longer-supported/

MicrosoftがInternet Explorerのサポート終了までのタイムラインを発表したのは、2020年8月のことでした。Microsoftは「互換性の向上」「生産性の向上」「ブラウザセキュリティの強化」といった理由を挙げ、Internet Explorerから最新ブラウザのEdgeへの移行を促しました。

Internet Explore 11のサポート終了までのスケジュールをMicrosoftが発表 - GIGAZINE

その後、2020年11月30日にMicrosoft TeamsのIE11サポートを終了し、2021年3月9日にMicrosoft Edge Legacyデスクトップアプリのセキュリティアップデートを終了、そして2021年8月17日にはMicrosoft 365のE11サポートを終了するなど、Microsoftは段階的にInternet Explorerのサポートを縮小してきました。

MicrosoftがInternet Explorerのサポートをついに終了 - GIGAZINE

しかし、Internet Explorerのサポート終了が告知された後も、多くの企業や組織がInternet Explorerに依存し続けてきました。そのため、Microsoftはサポート終了の1カ月前である2022年5月に、Internet Explorerへの依存をやめるように公式ブログで呼びかけ、「Internet Explorerの未来はMicrosoft Edgeにあります」として組織がEdgeへ移行する手順も解説しています。

2022年6月15日にサポートが終了するInternet Explorerをただちに廃止するようにMicrosoftが警告 - GIGAZINE

そして、正式にサポートが終了する期日が目前に迫り……

MicrosoftのInternet Explorerが間もなく27年の歴史に幕を下ろす - GIGAZINE

日本時間6月16日、ついにInternet Explorerのサポートが正式に終了しました。Edgeのゼネラルマネージャーを務めるSean Lyndersay氏は公式ブログの中で、「人々がウェブを使用し、体験できるよう25年以上にわたり支援してきたInternet Explorer(IE)は、本日2022年6月15日に正式に廃止され、サポート対象外となりました。大勢の皆さん、インターネットへの入り口としてInternet Explorerを使用していただきありがとうございます」と述べています。

Microsoftはかなり前からInternet Explorerのサポート終了を告知し、Edgeへの移行を促してきましたが、日本では依然として多くの政府機関や金融機関、製造・物流企業がInternet Explorerのみを推奨ブラウザとするウェブサイトを運営していることが指摘されています。

Internet Explorer shutdown to cause Japan headaches 'for months' - Nikkei Asia

https://asia.nikkei.com/Business/Technology/Internet-Explorer-shutdown-to-cause-Japan-headaches-for-months

IT製品情報サイトのキーマンズネットが2022年3月に日本の組織を対象に実施した調査によると、回答者の49%が仕事にInternet Explorerを使用していると答えました。回答者によると、従業員の勤怠管理・経費精算・クライアントの注文処理といったシステムにInternet Explorerが使われ続けているとのことで、回答者の20%以上はInternet Explorerの廃止後に移行する方法を理解していなかったそうです。

また、日本の政府機関の対応も遅れていることが指摘されており、いまだにInternet Explorerでの閲覧を推奨しているウェブサイトも多く存在します。独立行政法人の情報処理推進機構は、サポートが継続されている他の一般的なブラウザへの移行およびコンテンツの改修を呼びかけています。

なお、依然としてEdgeの「Internet Explorerモード(IEモード)」を有効にすることで、IEのみに対応したコンテンツを閲覧することが可能です。Microsoftは公式ブログで、「今後数カ月にわたり、徐々にInternet Explorerを開くと最新ブラウザであるIEモードのMicrosoft Edgeにリダイレクトするようにしています」と述べ、少なくとも2029年まではEdgeのIEモードをサポートすることを約束しています。

Edgeの「IEモード」をオンにするには、右上にある3点アイコンで開いたメニューから「設定」をクリック。

「規定のブラウザー」から「Internet Explorerモードでサイトの再読み込みを許可」の設定を「許可」にして、Edgeを再起動します。

これで、ウェブサイトを訪問した際に右上の3点アイコンからメニューを開き、「Internet Explorerモードで再読み込みする」を選択するとウェブサイトをIEモードで閲覧することができます。