長期で株価10倍期待の日本セラミック(6929) 自動運転やEV市場の拡大で車載センサーが激増 株価が割安な今は長期投資の絶好の仕込み時か

写真拡大

株価10倍を長期で目指せる日本セラミック(6929)

 日本セラミック(6929)は、エアコンなど幅広く使われる赤外線センサーで国内シェアをほぼ独占、世界で過半数のシェアを占める企業です。近年は赤外線センサーで稼いだ収益を自動運転やEV(電気自動車)に欠かせない超音波センサーや電流センサーに投資し、シェアを伸ばしています。直近の業績はコロナ禍で主力のフィリピン工場が操業停止していたにもかかわらず、想定以上に健闘。株価も反発基調が続き、8月19日終値で2297円まで戻しています。

 前回の記事で、株価が数年で2〜3倍、長期で株価10倍を目指すテンバガー銘柄を探すための3つの条件を紹介しました。                                    
 ・条件1 市場の拡大(あるいは数量の増加)
 ・条件2 単価の上昇(あるいは変動費率の低下)
 ・条件3 占有率(シェア)の上昇

 私は、同社が手がける超音波センサーや電流センサーが3つの条件に該当し、今後、自動運転やEV市場の拡大にあわせて、同社の株価は今後20〜30年の間に10倍を目指せると考えています。

超音波センサーの売上は10倍、利益は20倍が長期で期待

 現在、世界シェア60%を誇る超音波センサーは自動運転レベルが上がるにつれて搭載する数は増えるでしょう。具体的には、現在の自動運転レベル2で搭載する超音波センサーの数が8個から、今後、自動運転レベルが3〜4と上がるにつれて倍増すると考えています。理由は車線変更などで数ミリ単位の高度な制御が求められるからです。また、絶えず小型化による軽量化も求められます。

 自動運転対象車数が現在の数倍になり、搭載する超音波センサーの小型化で変動費率が改善することを考えると、長期では以下の試算が成り立つでしょう。

・条件1 自動運転市場は5〜10倍に(最終的には100倍に)、超音波センサーの搭載個数は2倍に
・条件2 小型化などによる変動費率が5%改善へ
・条件3 シェアが60%から80%まで上昇

 上記から同社の超音波センサー事業の売上は長期で約10倍、変動費率の改善もあり利益は約20倍が期待できるでしょう。それに伴い、同社のPERや配当利回りなどの株式指標の評価は約1.5倍になり、同社の超音波センサー事業の市場からの評価は30倍になるでしょう。

電流センサーの売上は130倍、利益は200倍が長期で期待

 電流センサーは、EVの普及で爆発的に伸びる分野です。電流センサーは、EVの充電口、バッテリーやジャンクションボックス、モーターやインバーター周辺で必要です。EV市場は長期で20倍になり、電流センサーの搭載数は5倍になるとします。こちらも小型化が絶えず求められるため、変動費率も下がるでしょう。

 同社は競合と比較してホールセンサーを内製できる強みがあります。同社は早晩30%のシェアを獲得し、長期的に40%を目指すでしょう。これらを試算した結果、同社の電流センサー事業の売上は約130倍、利益は約200倍が期待できるでしょう。配当利回りなどの株式指標の評価もうなぎ上りとなり、市場からの評価は300倍ぐらいになるでしょう。

最悪の四半期明けで株価低迷。長期投資の格好の仕込み時

 同社の売上の40%が自動車向けセンサーですから、自動運転やEV市場が拡大するにつれて、同社の売上や利益も拡大。同社の株価は長期で10倍以上になると考えられます。それにもかかわらず、直近の株価は反発基調とは言え、今年1月7日につけた年初来高値2729円、上場来高値3360円には遠く及ばず、ポテンシャルの高さを考えると低迷しています。現状、同社の配当利回りは2%を超える水準で、長期投資家にとっては仕込みのチャンスと言えるでしょう。実際、同社はDFRポートフォリオに組み入れており、長期保有が楽しみです。

(DFR投資助言者 山本潤)

この連載は、10年で資産10倍を目指す個人のための資産運用メルマガ『山本潤 10年で10倍を目指す! 超成長株投資の真髄』で配信された内容の一部を抜粋・編集の上お送りしています。メルマガに登録すると、週2回のメルマガの他、無料期間終了後には会員専用ページでさらに詳しい銘柄分析や、資産10倍を目指すポートフォリオの提案と売買アドバイスもご覧いただけます