コンビニが間もなくロボット化する? 調理から提供までする「ホットスナックロボット」登場
ランチ時間に従業員が一人しかいない、24時間営業をやめるなど、店舗運営にも影響が出ている。加えて、人件費や労働時間が社会問題としてニュースなどでも取り上げられている。
こうした飲食店などの人手不足を解消するロボットが「Hot Snack Robot(ホットスナックロボット)」だ。
■ホットスナックロボットとは?
ホットスナックロボットを提供しているのは、コネクテッドロボティクスという会社。
コネクテッドロボティクスは、キッチンの人手不足を解消するために、キッチンで活躍するロボットを研究、開発している。
これまでの成果としては、
・焼き鳥を焼くロボット
・たこ焼きロボット
・皿洗いロボット
これらのロボットを開発した。
ホットスナックロボットは、熱々のホットスナックを提供するアーム型ロボット。
今回、公の場で初披露された。
ホットスナックは、「からあげ」「フランクフルト」「アメリカンドッグ」など温かい軽食のことだ。
コンビニ以外でも、フードコーナー、スーパーやデパートのフードコートなどで提供されている。
「ホットスナックロボット」は、こうしたホットスナックを調理、陳列、客への提供ができる。

ロボットが揚げた惣菜が食べられるコンビニという設定
ロボットが導入された飲食店で人間の店員が行う作業は、
・食材を専用器にのせ、冷蔵庫にセット
・専用器の回収
この2つのみとなる。
店はホットスナックロボットを導入することで、
・調理や提供する人手が足りない
・人手がたりないので在庫や作業の管理ができない
こうした問題を解決することができる。

ホットケースの裏に設置された「ホットロボット」
油の温度は10個まで登録できるので、様々なホットスナックを調理することができる
これまでのロボットは、店員のサポートが主だったが、ホットスナックロボットのように調理から提供までができれば、店員は店舗管理と会計作業だけで済み、負担を大きく軽減できる。
さらにホットスナックロボットは、揚げ時間、調理後の時間、処理個数、冷蔵庫のセット個数なども把握できる。このことで、食品の品質を保ち、廃棄ロスを削らすことも可能となる。
店舗責任者は、画面上で商品状況を知ることができるため、在庫管理も容易になる。
対応できる商品については、カメラを使った画像認識により種類の判断、位置を把握できるようになるため、調理時間や形が異なったホットスナックにも対応可能だという。

ロボットが冷蔵庫のセット個数を把握することによって、食品の品質を保ち、廃棄ロスを削減できる
■ホットスナックロボットのコンビニを体験する
ロボットがホットスナックを提供するコンビニを体験してみた。
今回のデモンストレーションでは、
・透明の入れ物を客に出すロボット
・ホットスナックを調理、またはフードケースから取り出すロボット
これら2台のロボットが店内に設置された。
受付画面では、
・竜田揚げ
・からあげ
・アメリカンドッグ(ホットドッグのあげもの)
これら3つからホットスナックを選択することができた。

受付画面から、購入したいホットスナックを選択する
注文受付の画面から購入したいホットスナックを選択すると1台のロボットが吸盤を使って持ち帰り用の入れ物を用意。

1台のロボットが吸盤を使って、持ち帰り用の入れ物を用意する
もう一台のロボットがフードケースの中からホットスナックを取り出して持ち帰り用の入れ物に置いて行く。
その後ベルトコンベアが動き出して、ホットスナックが客の手元に届くという仕組みだ。

もう一台のロボットはホットスナックを入れ物の上に置いて行く
ホットスナックロボットは、使用環境に応じてシステムをカスタマイズができる。
今回のデモンストレーションでは、すべてが串ものだったため、フードケースの中に串を固定する器具をあらかじめ設置するなどの工夫がされていた。
デモンストレーションでは、からあげが入れ物にうまくおさまらないハプニングもあった。
からあげのように形が均一でない商品は、重心の位置がひとつひとつ異なるためだ。
ロボットがしっかりと掴めていても、持ち帰り用の入れ物にうまく収まらないこともある。
こうした課題はシステムを改良していくことで対応できるという。
ただし、コンビニのビニール袋に対応するのは、まだ難しいとのこと。
ホットスナックロボットは、
・調理時間が120本/時
・提供時間が1本/20〜40秒
うまく活用すれば、店員の業務負担の軽減が図れるだろう。
近い将来、スマートフォンであらかじめ時間指定で注文しておけば、熱々のホットスナックを店舗で購入できる日がやってくるかもしれない。
ITライフハック 関口哲司
