自然災害の記憶を繋ぐマーク

きょうは西日本では晴れて、気温は30度以上の真夏日になる所が多いでしょう。関東から北は大気の状態が不安定で、急な雷雨やひょうなどに注意が必要です。山形県沖で地震の揺れが大きかった地域では大きな天気の崩れは無い見込みですが、地盤の緩んでいる所もあるため、土砂災害には引き続き警戒・注意が必要です。
きのうから、国土地理院のウェブ上の地図に、新しい地図記号である「自然災害伝承碑」の掲載が始まりました。マークは楕円型の石碑がモチーフになっています。石碑には、その地域で発生した災害の様相や規模が記載され、ウェブでも概要を知ることができます。5年前の広島土砂災害や新潟県下越では約50年前の水害など、全国で158ヶ所分が登録されています。過去の災害は無かったことにはできませんが、それを教訓に今後の防災や避難行動に繋げることができればと思います。

（気象予報士・山崎 貴裕）