【心理学】教室のどこの席に座るかでその人の思考タイプが分かる!
教室のどこに座るかは教師に対する親しみやすさによっても決まり、歳が離れた異性の場合は遠くに座りたがる傾向がある。本人の学習意欲も顕著にあらわれ、前方に座るひとには「専門性志向」が強く、後方を好むひとには「ニート志向」が多いのだ。
授業や講演会を受講するときにどの席に座るかは「座席行動」と呼ばれ、多くの機関で研究がなされている。身近なところでは電車内やカウンター席でも表れ、空いているのに他人のすぐ隣に座ることは、まずない。これは人間がパーソナル・スペースと呼ばれる「心理的な縄張り」を持っているためで、
・恋人 … 15〜45cm
・友人 … 75〜120cm
・知人 … 360〜750cm
程度の距離を保つのが一般的と言われている。授業のような講演形式では1対多の関係であるため、教師と直接会話をするわけでもなく、750cm以上とさらに距離が伸びる。これに「好きな位置」や「人間関係」がからむので、教室の座席選びといえども、無意識のうちに複雑な条件を考慮しているのだ。
ある女子短期大学で、選ぶ座席と人数の関係を調査したところ、
・前方(教壇の近く) … 11.9%
・中央 … 25.8%
・後方 … 43.0%
・両端 … 19.2%
と、教壇から遠い順に人気が高かった。誰もが当たり前と思うだろうが、なるべく距離を保とうとするのが世の常だ。
別の研究では、両端を除いた3つのゾーンに対し、講義をきちんと聞いていたかを評価したところ、
・前方 … (優)50% (可)38.9% (不可)11.1%
・中央 … (優)21.6% (可)64.9% (不可)8.1%
・後方 … (優)6.1% (可)42.4% (不可)51.5%
と、教壇近くは高い評価を得たのに対し、後方にすすむにつれて不可が増えることがわかった。なかには「空いている席がなかった」ひともいただろうが、学習意欲が高いひとほど、教師を「親しい存在」と受け止めているとも言い換えられる。
逆も真なりで、教師のタイプと、選んだ座席の平均距離(スコア)の関係は、
・50代・異性・見知らぬひと … 57.3
・20代・同性・見知らぬひと … 38.6
・20代・同性・知っているひと … 19.7
となり、学習意欲だけでなく、興味や近寄りがたいといった感情にも左右されることがわかる。つまり、勉強そっちのけで「好きな先生」だから前に座る、も多いにアリなのだ。
■就活の自信は、座席選びに表れる?
逆に、受講者を6つのタイプに分け、前側の席を選ぶかと、自分の学習意欲に対する満足度を調査した結果もある。抜粋すると、
・交友志向 … (座席)4位 (満足度)4位
・学歴志向 … (座席)3位 (満足度)3位
・資格志向 … (座席)1位 (満足度)1位
・ニート志向 … (座席)5位 (満足度)5位
と同じ結果となり、前側に座る=満足感が得られる、の構図となる。ここでのニート志向とは、おもに「社会に出る自信がないから学生を続けたい」ひとを指すので、座席の選び方は自信次第、とも表現できる。
就職活動を始めると、多くのひとが不安を感じるだろうが、この研究結果は「勉強がんばった!」は社会に出るための自信につながることも意味している。いまひとつ自信が持てないひとは、まずは前側に座ることから始めてみよう。
■まとめ
・授業で選ぶ座席は、教師との親密さと、学習意欲によって決まる
・前側に座るひとは、学習意欲も満足感も高い傾向あり
・自分の勉強に満足感が得られないと、社会に出る自信も弱くなる
(関口 寿/ガリレオワークス)
