大西洋の真ん中に、地図を拡大しないと見えないほどの小さな群島がある。ポルトガル語を公用語とするこの国、カーボ・ヴェルデ共和国は、アフリカ大陸の西約600キロに位置する火山島群だ。人口はおよそ60万人。乾いた風が吹くこの島々では、豊かな農業も資源もない。それでも、海と音楽、そして人々の誇りがある。かつて奴隷貿易の中継地だったこの土地は、今や「希望と記憶の群島」と呼ばれる。統計によると、年間約118万人の