日本で人気の中華料理。グルメサイトなどではたびたび人気の中華料理ランキングを発表しているが、日本人が好んで食べる中華料理のなかには「中国人が見たことのない料理」も多いという。中国メディアの快資訊は16日、日本オリジナルの中華料理について紹介する記事を掲載した。

 記事がまず紹介したのは「冷やし中華」だ。夏になると「冷やし中華始めました」との告知をよく見かけるが、そもそも中国には冷たいものを食べる習慣がない。記事は「味は韓国の冷麺のような感じ」と伝えている。
 
 2つ目は「餃子」。中国にも餃子はあり、特に東北地方では主食として扱われているが、中国で餃子と言えば「水餃子」を指す。しかし、日本で餃子と言えば「焼餃子」のことを指すという違いがあると記事は指摘した。なお、中国では焼餃子のことを「煎餃」や「鍋貼」と呼ぶが、日本ほど一般的ではない。

 3つ目は「天津飯」だ。記事は、日本人なら誰でも知っている料理だが、中国人は聞いたこともない料理名だと指摘。見た目はオムライスのようだが、ケチャップではなくあんかけになっていると紹介している。4つ目は「中華丼」で、これは八宝菜をご飯にかけたものだと紹介。八宝菜は中国にもあるが、丼ものとしてご飯にかける食べ方はしないと指摘した。

 日本で食されている中華料理の多くは日本人向けにアレンジされた料理だ。たとえば中国の麻婆豆腐は痺れるような花山椒の辛さと唐辛子の辛さを楽しむ料理だが、日本で食べられる麻婆豆腐には花山椒はあまり使われない。このように日本と中国で食べられている中華料理は完全に別物と言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)