金正恩氏が駆逐艦「崔賢」号の機動能力総合評価試験を視察(2026年5月8日付朝鮮中央通信)

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北朝鮮が海軍力増強を加速させている。米政府系放送のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、商業衛星画像の分析から、南浦造船所と清津造船所で大規模な拡張工事が進み、新型駆逐艦の建造も並行して続いていると報じた。金正恩総書記が「毎年2隻」の水上戦闘艦建造を打ち出す中、生産能力そのものを底上げする動きが鮮明になっている。

RFAによると、南浦造船所では全長約300メートルの大型組立棟周辺に巨大クレーンや建設機械が配置され、船体ブロックが整然と並べられているほか、建造した船体を搬出するためのレール敷設も進められている。韓国の衛星画像分析専門家、チョン・ソンハク氏は、こうした状況は新たな駆逐艦建造を裏付けるものだと分析した。

一方、日本海側の清津造船所でも数カ月にわたり掘削工事や造成工事が急速に進み、約2万4000平方メートルの新たな敷地が整備された。現場近くには仮設宿舎も設置されており、長期的な拡張計画が本格化しているとみられる。

北朝鮮はすでに5000トン級新型駆逐艦「崔賢」と「姜健」を公開しており、金総書記は今月初め、「姜健」の航海試験を視察した際、両艦の早期就役を指示するとともに、さらに1万トン級駆逐艦構想まで明らかにした。

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特に注目されるのは配備先だ。「崔賢」は西海艦隊ではなく東海艦隊への所属が明らかになっており、「姜健」も同じ東海艦隊に配備される見通しだ。さらに清津造船所の能力増強まで進められていることを踏まえると、日本海側を重視した艦隊整備が進められている可能性がある。北朝鮮は東海を「朝鮮東海」と呼ぶが、日本側から見れば事実上、「日本海艦隊」の拡充が進んでいるともいえる。

RFAはまた、南浦造船所では3隻目となる「崔賢」級駆逐艦の建造も確認されたと報じた。ただ、チョン氏は船体組立の進捗は30〜40%程度にとどまり、上部構造物や主要兵装も未搭載であることから、北朝鮮が掲げる10月10日の朝鮮労働党創建記念日までの完成は容易ではないとの見方を示した。