大隅縦貫道「吾平道路」開通部(画像:鹿児島県)

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大隅半島を縦断する道路計画が1歩前進

 鹿児島県は2026年3月20日、鹿屋市内で工事を進めていた大隅縦貫道を構成する「吾平道路(あいらどうろ)」(延長4.2km)の開通を発表しました。同日15時から供用を開始しています。
 
 どのような道路で、開通してどう便利になったのでしょうか。

 大隅縦貫道は、鹿児島県南部の鹿屋市から南大隅町を結ぶ、延長50kmを予定している高規格道路です。

【画像】超便利!? これが九州最南端の「最短ルート」大隅縦貫道「吾平道路」の位置とルートです! 画像で見る(9枚)

 その名の通り、大隅半島を縦断するルートを採用しており、東九州道と一体となって大隅半島の広域的な交通ネットワークを支える重要な道路です。

 このうち吾平道路は大隅縦貫道を構成する延長4.2kmの区間で、鹿屋市の吾平町下名と吾平町上名を結びます。

 大隅縦貫道としては、これまでに東九州道の南端・鹿屋串良JCTから南下して細山田ICと東原ICを経由し、笠之原ICまでを結ぶ串良鹿屋道路(延長6.1km)が開通。

 笠之原町から吾平町下名までは国道220号「鹿屋バイパス」や県道68号線などの現道活用区間(延長6.5km)と合わせ、延長約17kmが利用可能となりました。

 大隅半島といえば、九州最南端に位置する「佐多岬」(南大隈町)のほか、神川大滝(錦江町)、ルーピン畑(東串良町)といった観光名所が数多く存在しています。

 吾平道路の開通によって大隅半島南部地域の交通利便性が向上し、地域のレジャー・観光スポットへのアクセスが向上しました。

 また、大隅地域は黒牛、黒豚などの畜産業や、きゅうり、ばれいしょなどの農業が盛んな地域でもあり、畜産物・農産物の輸送効率や供給の安定性の向上にも効果を発揮します。

 開通による効果は観光や産業に限りません。

 大隅半島の主要ルートとなる海側の国道269号では、しばしば豪雨や土石流などの災害が発生しており、7年間で9回も通行止めになっています。

 大隅縦貫道は災害などで通行不可になった際の代替ルートとしての活用や、地域全域の救急医療を支える搬送ルートとしての利用も見込まれていることから、地域で暮らす人々の安心と安全に与します。

 なお、大隅縦貫道は北側のI期、南側のII期に工区を分けて整備計画が進められており、I期工区の残りは今回開通した吾平道路以南となる、錦江町田代までの吾平大根占田代道路(延長約16km)が整備中です。

 錦江町田代までが開通すれば、鹿児島市から田代までの所要時間は、整備前が約3時間かかっていたのに対し、約1時間40分と大幅に時間短縮になります。

 II期工区となる錦江町田代から南大隅町の区間に関しては、現時点で未事業化区間となっています。今後の事業化にも期待がかかります。