これって古い?「出張先での上司・同僚との反省会」の価値を元TBSアナが改めて問う「不思議なバディ感が生まれる」
20年間生活した東京をあとにして、故郷北海道で自然や犬との気ままなシンプルライフを楽しむアンヌさん。本連載では、40代の今だから感じる日々のあれこれを綴ります。
第85回となる今回は、アンヌさんが福岡出張での実感をつづります(以下、アンヌさんの寄稿です)。
この度、北海道のテレビ局UHB(北海道文化放送)と福岡のテレビ局TNC(テレビ西日本)共同制作の番組に出演させていただくことになり、福岡まで出張して参りました。
福岡にお邪魔するのはTBSアナウンサー時代以来。10年ぶりくらいでしょうか。
今回の番組は視聴者参加型、生放送の楽しいクイズバラエティ。21時の放送終了後、福岡の街を散策してきました。
ビル群の合間に山の稜線が顔をのぞかせる様子は札幌にも似ているなと思いつつ、川沿いに屋台が並ぶあの雰囲気はまさしく思い描く夢の福岡の光景そのもの。
華やかな夜の街並みにワクワクがとまりませんでした。マネージャーと二人、さあどこのお店に入ろうかとうろうろしていたところ、一本の電話が。
今回は北海道と福岡の共同制作番組なので、いつも私が道内でお世話になっている出演者の方やスタッフの方々、テレビ局員の皆さんなども福岡に集結していたのです。そのうちのある方から「よろしければみんなで軽くお食事ご一緒しませんか」とお声がけいただきました。
◆出張先での不思議な連帯感
ということで札幌の仕事仲間とじっくり福岡の夜を満喫する事に。これね、本当に不思議なんですけど、地元で飲むのももちろん楽しいですが、出張先って不思議な連帯感生まれませんか?
なんか、地元では普段恥ずかしくて話せないような、濃ゆーい仕事論に花が咲いたんですよね。そして時間の経過もあっという間!!
思い返せばこの「出張先激アツ会合」、TBS時代もあったかも。
夕方のニュース番組で中継をするためディレクターやカメラマンさん、音声さんらと行動し、場合によっては連日現場から現場へ場所を移動。
その日の宿を探しながら取材活動もする、アナウンサーもディレクターも関係なくその場で最良の原稿やカメラワークなどを生み出すべく頭をひねる。中継が終わると不思議な安堵感と、そして丸一日ずっと一緒に動き回りニュースを作り上げたという「バディ感」が生まれるのです。
◆このバディ感、悪くない
夜はみんなで晩御飯をご一緒しながらの反省会と翌日の作戦会議。
どう働くかってどう生きたいかに直結していると思うのですが、仕事が大好き、という人間同士で激論をかわせば、それはそのまま人生論へとつながったり。
しかもそれが地元を離れたよく知らない街で、迷いながらもみんなで歩いて歩いてやっとたまたま見つけた小さな居酒屋だったりして、そこが地物の食材を使っためっちゃくちゃ美味しいお店だったりすると、その夜は信じられないほど特別な夜になったりするわけで。
出張先で、「仕事仲間」以上の不思議な友情にも似たリスペクトの念が生まれ、それが地元に帰ってからも仕事のやりやすさや、質の向上につながったりするんですよね。私としては、出張がもたらす不思議なバディ感って、時代錯誤かもしれませんが、悪くないのではって思っています。
コロナ禍以降、オンライン会議が当たり前になり、出張そのものが激減した昨今。コストカットという点からも、遠方への移動や宿泊を伴う仕事はなかなか会社から許可が下りにくくなっているところも多いでしょう。

