精神科を受診する子ども

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中国メディアの経済観察報は25日、中国で精神科を受診する子どもが増加していると報じた。

記事によると、北京安定医院精神科の主任・姜涛(ジアン・タオ)医師は、近年、精神科を受診する子どもがますます増えていると話す。医学誌「ランセット」のデータでは、中国の児童・青少年の精神疾患の有病率は明らかな上昇傾向を示しており、2021年の有病率は8.9%で患者数は約3080万人に達したとされている。

姜医師によると、精神的不調が特に多いのは12〜18歳の思春期の子どもたちだが、いわゆる学校の中での「問題児」ではなく、むしろレベルの高い学校やクラスに通い、成績も悪くない子どもたちが多い。しかし、ある日突然、学校へ行けなくなってしまうという。人間関係や親子関係、長期的なストレスや焦りにより、生活リズムの乱れのほか、頭痛、めまい、発熱などの症状も多く見られる。学校へ行くと発症し、家へ帰ると症状が軽減する子どももいるという。

これらは、うつ病や不安障害、強迫症、学校恐怖症などと診断されるケースが多い。姜医師は、こうした症状の根本原因は心理的ストレスや自律神経機能の乱れにある場合が多いと説明する一方、現在の若者を取り巻くネット環境の影響もあるとの見方を示した。近年、スマートフォンの普及とともにSNSや動画プラットフォームが急速に広がり、情報爆発が起きた。青少年は心が未成熟なため、複雑でネガティブな情報の影響を受けやすいという。

さらに、現在はSNS上でうつ病、自己愛性パーソナリティ障害(NPD)、境界性パーソナリティ障害(BPD)、注意欠陥・多動障害(ADHD)などの話題が大量に流れ、「アルゴリズム型の不安」を生んでいる。姜医師は「NPDやBPDは非常に深刻な人格障害であり、診断は本来非常に複雑であるが、今ではネット上の簡単な診断テストだけで軽々に判断されている」と警鐘を鳴らす。

ADHDについても、「非常に深刻な病気で、診断には面談や専門的な評価が必要。単純に判断できるものではない」とし、実際の症例として「赤信号の待ち時間に耐えられず、車を降りて信号機を壊したケースもあった。その後にADHDと判明し、忍耐力の欠如、衝動性、自制力の弱さが確認された」と説明した。

姜医師は「SNSが病気関連の情報を繰り返し表示することで、本来は一時的な気分の落ち込みやストレスだった人まで、自分を患者だと思い込んでしまう危険性もある」とも指摘。その結果、本来必要のない人まで過度な治療を受けたり、現実の問題をすべて病気のせいにしてしまうケースもあるという。

姜医師は、「精神疾患に対する社会の理解は以前より進んだ」としながらも、「精神疾患=意志が弱いという偏見は依然として存在する」と言及。「精神的な不調を抱えた場合には、早めに心理治療や薬物治療など、専門的な支援を受けることが重要」と訴えている。(翻訳・編集/北田)