日テレNEWS NNN

写真拡大 (全11枚)

世界的な抹茶人気で、普段私たちも飲んでいる日本茶がピンチだといいます。品薄や価格高騰もつながっていて、大手飲料メーカーも危機感を募らせていました。

■「抹茶すごく好き」「ブームに乗らなくちゃ」

“世界的抹茶ブーム”に沸く、東京・浅草の抹茶専門店です。

フィリピンから
抹茶すごく好き。少なくとも週1回は飲みます」

こちらは、デンマークから“初抹茶”。

デンマークから
女性「おいしい!」
男性「ブロッコリーみたいな味がしない?」
女性「ブームに乗らなくちゃ、すごく人気だから」

抹茶を含む緑茶の輸出量は右肩上がり

抹茶を含む緑茶の輸出量は、右肩上がり。去年は1万トンの大台を突破し、1万2612トンにまで達しました。

そのおよそ7割が抹茶などの粉末状のもので、世界的抹茶ブームは巨大なマーケットに成長しています。

しかし、活況の裏で日本茶がピンチです。強い危機感を訴えたのは、飲料大手の伊藤園。

伊藤園 志田光正 執行役員
「世界的な需要が拡大している一方で、お茶全体、日本茶の生産量が、この20年間で3割減っています」

日本の茶業界が直面する、高齢化や後継者不足などによる生産者の減少。伊藤園は、契約農家から茶葉を全量買い取りするなどして、安定的な農業経営を目指しています。

しかし、影響は値上げという形で、すでに出始めています。

伊藤園は今年3月、緑茶飲料製品を5%から25%値上げ。「お〜いお茶」は、21円高くなりました。

■価格高騰のワケは“世界的な抹茶ブーム”

創業150年以上、浅草にある日本茶専門店でも…。

増田園総本店 増田兼三さん
「どんどん高くなっている。抹茶のおかげで高くなっている。(Q:最近値上げした商品は?)ほとんどしています。これ(店頭の商品)だってみんなそう」

高騰のワケは、“世界的な抹茶ブーム”。多くのお茶農家が、抹茶の需要急増を受けて、海外で高く売れる抹茶の生産にシフトする動きが急増。他のお茶の生産が減少し、価格高騰につながっているといいます。

 ◇

また、抹茶にもさらなる値上げの波。

増田園総本店 増田兼三さん
「去年より抹茶が1杯100円上がった。(Q:いつ値上げ?)4〜5月の間。あそこを見たら分かる、抹茶の定価。みんな高いでしょ、30グラムでこれ。前はこの半分ぐらい。(Q:30グラムの缶で?)1万1880円。(Q:前は?)半分の5000円か」

世界の“抹茶争奪戦”が供給不足を招き、抹茶も高騰する事態に。

抹茶ソフトクリームも、先月値上げしたといいます。

増田園総本店 増田兼三さん
「困っちゃいますよね、これじゃあねえ…」

■“ネクスト抹茶”よもぎに熱視線 抹茶の代役に?

そんな中、いま注目されているのが、日本全域で生育する「よもぎ」です。

抹茶やよもぎなど、和菓子原料を扱う会社は…。

上野忠 上野歩 代表取締役
抹茶の品薄と価格高騰というところで、次の緑“ネクスト抹茶”という形で非常に注目を受けている」

抹茶よりも少量で鮮やかな緑が出せるコスパの良さに加えて、ノンカフェインという健康志向も後押し。代役として急浮上したといいます。

こちらの会社では、よもぎの出荷量がどんどん増えて、去年は754トンと過去最多を更新。

滋賀県長浜市では、よもぎをテーマにしたカフェが先月オープンしました。爽やかな香りが口いっぱいに広がる「よもぎラテ」や「よもぎ草餅」など、地元のよもぎを使ったメニューが味わえるということです。

よもぎは日本茶の危機を救う、救世主となるのでしょうか。