ダイハツがジャパンモビリティショー2025で披露した「K-VISION」コンセプトカー

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「タント」よりも上級モデルになりそうな「ハイブリッドモデル」

 限られたボディサイズに、660ccの排気量という制約がありながらも、各メーカーの開発努力によって、未だにさまざまな魅力的なモデルがリリースされている軽自動車。
 
 そんな軽自動車にはまだまだ可能性があると思わせてくれたのが、2025年10月に開催された「ジャパンモビリティショー2025」のダイハツブースに展示された「K-VISION(Kビジョン)」です。

 Kビジョンは、今人気ジャンルとなっているスーパーハイト軽ワゴン風のスタイルのボディを持つコンセプトカーです。

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 助手席側のBピラーを廃した大開口部を持つスタイルは、ダイハツの主力車種かつ人気モデルである「タント」を思わせるもので、一部では「次期タントか!?」という声もありました。

 ただ、ジャパンモビリティショー2025での披露時、ダイハツの担当者いわく、このモデルは次期タントを示唆するものではなく、小型・軽量・高効率を極めるダイハツのモノづくりが、軽自動車を次のステージに進めることをアピールするものと話していました。

 具体的にどういうことかは、搭載されるパワートレインが示しています。

 なんと軽自動車でありながら、外部給電機能も備えた「ストロングハイブリッド」となっている点なのです。

 ダイハツのハイブリッド車としては、コンパクトSUVの「ロッキー」に搭載されている「e-SMART HYBRID」が存在していますが、これを軽自動車用にしたものが搭載されているとのこと。

 e-SMART HYBRIDは、いわゆるシリーズ式ハイブリッドと呼ばれる方式となっており、エンジンは発電するためだけに搭載され、車両を動かすのは100%モーターというタイプ。

 そしてこの発電用エンジンとして採用されているのは、すでにダイハツが販売する軽自動車の多くのモデルにも搭載されているKF型エンジンとなっており、新規開発のコストを抑えつつ、高効率なシリーズハイブリッドを実現しているという点がポイントです。

 またガソリンが満タン状態であれば、外部給電機能を用いて約4日間の電力を供給することもできるということなので、有事の際にも心強い存在となることでしょう。

 現行タントは2019年デビューということで、Kビジョンが披露された2025年にモデルライフ5年目に突入。

 フルモデルチェンジのサイクルを考えると、そろそろ次期型が登場してもおかしくないタイミングだけに、Kビジョンとタントとの関係が推測されるのも致し方ないところではあります。

 ただし、Kビジョンの全高は1680mm。タントよりも100mmほど低く、全高を高めて室内空間を確保して人気を集めたタントの後継車としては、やや物足りないものと言わざるを得ません。

 また、既存のエンジンなどを使用しているとはいえ、ストロングハイブリッド化がなされるとなると、価格はどうしても上がってしまうことは避けられません、

 もしKビジョンが実際に販売されるとしたら、タントとはまた別のやや上級な軽自動車として登場するのではないでしょうか。