《捜索ポスターの写真にも違和感…》「行方不明の当日に『拡散しないで』と…」安達結希くん失踪直後に広まっていた「不審なうわさ」
3月23日から行方不明になっていた安達結希くん(11)の遺体が、京都府南丹市内の山林で発見された事件。死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、養父の安達優季容疑者(37)だった。
【写真を見る】「あんたがやったんじゃないか」逮捕前に疑われていた安達容疑者の様子、念入りに捜索された池
安達容疑者が逮捕されてから10日あまりが過ぎたが、いまだ多くの謎が残っている。これまで捜索に関わった人物や、結希くんが通っていた園部小学校の保護者の証言をもとに、地元に渦巻いていた"不信感"を紐解いてみる。
「捜査関係者によると、安達容疑者は3月23日の正午前に小学校から『結希くんが登校していない』旨の連絡を受けるより前に、関係先に対し『息子がいなくなった』と伝えていた。
また捜索開始から6日後に、園部小から3キロほど離れた山中で結希くんの通学用リュックが見つかっていますが、このリュックが発見される前に安達容疑者が発見現場付近に滞在していたとみられることもわかっています。
京都府警は証言以外の証拠を固めようと、現在も鋭意、捜査をしている」(大手紙在阪記者)
親族の証言などから、結希くんは3月23日の朝は自宅で朝食を食べ、家を出たことがわかっている。当日8時ごろに容疑者の車が学校そばの防犯カメラに映っているが、結希くんの姿は確認されていない。
「3月23日、結希くんが通っていた園部小学校では卒業式が行われており、生徒は午前中で下校することになっていた。安達容疑者と母親が車で結希くんを迎えにいったところ、『結希くんが登校していない』旨の連絡を受けた。110番通報は容疑者自身がしています。この時点で、すでに結希くんは亡くなっていた可能性がある」(同前)
府警から結希くんの顔写真などが公開されたのは、この2日後。それまでは、限られた関係者の間にだけ行方不明の事実が共有されたという。
園部小の保護者からの証言によれば、失踪当日に結希くんの家族から周りに対しこんな"お願い"があったという。
「結希くんの同学年の親の間で『警察に通報し、捜索願は出していますが、(SNSなどで)大きく拡散はしないでほしい』という話が共有されたんです。学校からの指示とかではなくて、結希くんのご家族がママ友とかに"お願い"したというふうに聞いています。
そこからどんどん話が広まり、別の学年の親にも共有された。子どもがいなくなったのなら、すぐにでも情報を拡散して、いろんな人に協力を仰ぐべきじゃないのかと当時は思っていたのですが……」
この時を振り返って、複数の保護者が「なぜ情報をストップさせるのか、不思議に思った」などと話している。しかし単に、家族が"かん口令"を敷いたというわけでもないようだ。安達家と親しく、捜索にも当初から関わっていた男性はこう言う。
「行方不明の翌日にはもう情報提供を呼びかけるポスターができていて、地元の消防団にもお願いして捜索を始めていました。府警は初期の段階で我々が独断で動いたことを、あまりよく思ってはいなかった。聞くところによれば、かなり早い段階で事件性を考慮していたのか、無用に情報が広がるのを避けようとしていたみたいです」
このポスターについても当時、「犯人」と事件を結びつけるような話が出回ったという。捜索に関わった別の人物の話。
「消防団や捜索に関わった人たちの間で、『(失踪した)次の日に、こんなすぐポスターが作れるのか』とかなりウワサになったんです。当時からすでに周りでも『学校に送った父親が怪しい』という話にはなっていたので、そんなウワサが広まるのも仕方ないとは思いましたが、まさか本当に逮捕されるとは……」
容疑者に対して強い疑念を抱いていたのは、地元の関係者だけではなかった。安達家を
よく知る人物は、かつて取材班に匿名を条件でこう明かしている。
「当初からご家族も『単なる行方不明』とは思っていなかったようです。結希くんを特に可愛がっていた祖母は、早い段階から『あんたがやったんじゃないか』と優季容疑者のことを疑っていました。また同居する結希くんの伯父も消防団の人などに『あいつが怪しいんや』と漏らしていたと聞いています」
これまで、京都府警から安達容疑者のはっきりとした動機の発表はない。事件の全容が明らかになるのはまだ先か──。
