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 ◇セ・リーグ 阪神6―7DeNA(2026年4月22日 横浜)

 阪神・大山が2回にソロ、3回にも満塁弾を放ち、初回の4失点を一時は逆転した。1本目は114キロのカーブを左翼席へ。初球145キロ真っすぐをファウルにした後の2球目を、下半身でグッとためて、遅い変化球を引っ張り込んだ。状態が良くないと、あの球速差には対応できない。

 2本目は初球147キロの外角直球を今度は右翼スタンドへ。コースは決して甘くなかったが、センター方向へ素直にバットを出す意識が奏功した。フォロースルーや走り出しを見れば、手応えは十分にあったのだろう。“らしい”一発だった。

 6回はストレートの四球だったが、8回の四球の打席も含め、この試合はすべてファーストストライクをスイングしており、大山にとっては決して悪い傾向ではないと見る。今春キャンプから若いカウントやバッティングカウントで自然と長打が出るよう、体全体を使ったスイングを心がけているように見えた。昨年までは森下と佐藤輝の後ろを打つ5番打者として待球したり、チーム打撃優先の窮屈に見えるスイングをすることもあったが、今年はそれらの制限を解除し、もう一度自らの長所である長打を狙いにいっているように映る。オフからフォームの微調整もし、今年目指しているスタイルもあるのだろう。

 この日は中野、佐藤輝、木浪とここまで好調だった打者が無安打だった。全員が同時に調子を落とすのがチームにとっては良くない状態。ここにきて、打率も本塁打も打点もリーグ上位まで上げてきた大山の存在は、本当に頼もしい。 (本紙評論家)