目的地を快適に目指せる プジョー E-5008 GT(2) シングルモーターでも普段使いに不満なし 実用性だけじゃない魅力
普段使いに不満ない214psのシングルモーター
シングルモーターのプジョー E-5008は214psを発揮し、普段使いに目立った不満なし。0-100km/h加速9.7秒と俊足ではないが、35.0kg-mの最大トルクで充分な活発さを実現している。エンジン車から乗り換えても、パワーデリバリーに違和感はないはず。
【画像】実用性だけじゃない魅力 プジョー E-5008 3列シートの電動SUV エンジン版と3008も 全153枚
ツインモーターで325psと45.6kg-mを叶えた、325デュアルモーター仕様も存在する。リア側に111psのモーターが追加され、0-100km/h加速は6.5秒。スポーツ・モードでアクセルペダルを踏み込めば、胸のすくような速度上昇を味わえる。

プジョー E-5008 GT 73kWh(英国仕様)
ただし、2基目のモーターが載ることで、車重は約150kg増し。航続距離が縮まることを踏まえると、シングルモーターの方が賢明かもしれない。流れに合わせて一般道を走らせている限り、明確なパワーの差も感じにくい。
キビキビと5008を導けるステアリング
回生ブレーキは、ステアリングホイール裏のパドルで3段階に調整可能。最強にすれば、完全には停止しないものの、ほぼワンペダルドライブ状態になる。高速道路では減速感が強すぎるかもしれないが、都市部では扱いやすく感じる人は多いだろう。
ブレーキペダルは、踏み始めの感触が少し曖昧で、反応も良くはない。それでも、回生ブレーキと摩擦ブレーキの協調性に優れ、滑らかに停止できる。

プジョー E-5008 GT 73kWh(英国仕様)
小径なステアリングホイールは重め。スポーツ・モードでは更に重くなるが、ダイレクト感は低くなく、市街地でキビキビと5008を導ける。路面からのフィードバックを増やし、高速域での直進性を磨けば、一層望ましい。
目的地を快適に目指せる乗り心地
乗り心地と操縦性のバランスは好印象。カーブへ飛び込めばボディロールを隠さず、英国の傷んだアスファルトでは落ち着きへ陰りは出るものの、安定性には優れる。速度抑止用のスピードバンプを乗り越えても、衝撃は丸められている。
快適性を重視するなら、アルミホイールは19インチを選びたい。20インチでは、路面の凹凸をより拾いがちだった。

プジョー E-5008 GT 73kWh(英国仕様)
ツインモーター版の場合、カーブでは増えた車重を実感しがち。走行時の揺れも若干大きく、乗り心地にも影響は見られる。多くのバッテリーEVにも通じることだが、シングルモーター版の方が全体的な訴求力は勝るといえる。
3列シートのSUVだから、5008は家族と穏やかに移動を楽しむクルマ。ステアリングは適度にクイックで、インテリアはスタイリッシュ。見晴らしが良く、ボディは実際より小さく感じられる。運転へ夢中になることはなくても、目的地を快適に目指せるはず。
家族の要望を叶えた電動クロスオーバー
家族の要望を巧みに叶えた、E-5008。際立つ強みはないかもしれないが、ボディは大きすぎずデザインはスマートで、3列シートが叶える実用性は明らかに高い。
滑らかなパワーデリバリーと、反応の良いステアリングで、運転もしやすい。正規ディーラーで整備を続けていれば、最長8年間か16万kmの保証も付帯する。駆動用バッテリーも、対象になるのがうれしい。

プジョー E-5008 GT 73kWh(英国仕様)
パワフルなツインモーター版も悪くないが、より合理的なのはシングルモーター版だろう。電動のファミリー・クロスオーバーへ期待される能力を、確かに満たしている。
◯:実用性に優れ魅力的なインテリア 滑らかで安定した走り 貴重な3列シーター
△:少し癖があるスタイリング 運転体験が楽しいわけではない ツインモーター版は重く効率が落ちる
プジョー E-5008 GT 73kWh(英国仕様)のスペック
英国価格:5万1500ポンド(約1008万円)
全長:4791mm
全幅:1895mm
全高:1694mm
最高速度:168km/h
0-100km/h加速:9.7秒
航続距離:498km
電費:5.7km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:2218kg
パワートレイン:ハイブリッド同期モーター
駆動用バッテリー:73.0kWh
急速充電能力:160kW(DC)
最高出力:214ps
最大トルク:35.0kg-m
ギアボックス:1速リダクション/前輪駆動

プジョー E-5008 GT 73kWh(英国仕様)
