【自転車青切符】「ルールだけ先行」「違反行為が多い」困惑の声も 自転車関連事故が多い大阪…導入1週間で変化は? “大人は車道・子は歩道”に悩む親も「子どもを見守り車も気にしなければ…」
新ルール導入から1週間…マナーに変化はあった?
4月1日から導入された、自転車の違反運転に対する「青切符」。違反行為は計113にのぼり、スマートフォンを使用しながら運転する「ながら運転」や「信号無視」なども含みます。
【写真を見る】ながらスマホ運転の自転車は? 「青切符」導入後の大阪・難波
新ルールとなって1週間。自転車マナーに変化はあったのか?そして、困惑の声は?
自転車関連事故の多い大阪・難波を取材しました。
ながらスマホ・2人乗り・逆走…「青切符」導入前日の大阪・難波
警察の「自転車指導啓発重点地区」に指定されている大阪・難波の交差点。自転車関連事故が多いこのエリアで取材を始めたのは、「青切符制度」導入前日の3月31日です。
スマホ片手に通話しながら自転車に乗る人が続々と交差点をわたっていました。スマホを操作し前をほとんど見ていない女性、2人乗り、そして逆走する人も。車道に大きくはみ出し、対向車が来れば正面衝突のおそれもあります。
約1時間の間に、明らかな違反行為だけで、9件が確認されました。
国内の交通事故は減少も…自転車関連事故は横ばい
警察庁によると、国内の交通事故が減少するなか、自転車が絡む事故は年間7万件前後と横ばいで、全体に占める割合は増加傾向にあります。
「傘さし運転」や「ながらスマホ運転」などの違反行為が重大な結果を招くことも。警察によると、大阪府内では今年に入ってすでに10人が自転車関連の事故で死亡していて、去年の同じ時期の3倍以上になっています。
(大阪府警自転車対策室 橋本鎮彦警視)「近年全国的に自転車に関する交通事故の情勢が厳しく、また、その原因として自転車側にも交通違反がある場合が多い。交通ルールを守り、安全・安心な自転車利用を心がけていただきますようお願いします」
“ある程度の抑止力”か…「青切符」導入後の大阪・難波の様子は?
こうした背景から全国で導入された、悪質な違反に反則金を科す「青切符制度」。大阪の街はどう変わったのでしょうか?
「青切符」導入前に取材した、大阪・難波の同じ交差点。スマホを触りながら信号待ちをする男性は、青になるとスマホをしまい走り出しました。取材を始めて少しの間、違反する自転車は確認できませんでした。
(40代男性)「きょうはおまわりさんがいっぱいいましたね。だからきょうは気を使って運転しますね」
(30代女性)「逆走とかも結構怖いので、みんな守ってたら安全かな」
1時間の取材で前回は9件の違反が確認されましたが、今回は「ながらスマホ」3件。厳罰化がある程度の抑止力になっている可能性があります。
ハンドルにレジ袋と杖…「安全運転義務違反」の自転車も
しかし、北向き一方通行の堺筋では、道路を逆走する自転車や、歩道を走る自転車が。場所を変えると状況も変わります。
(30代男性)「標識とかぱっと見て分かるものじゃないものばかりなので、まだまだルールだけ先行して現場はいつものまま普段と変わらない感じ」
別の場所では、若い男性らが2人乗りで逆走。さらに、ながらスマホ。警察が取り締まりをしていれば、一発で「青切符」です。
スポーツタイプの自転車で駆け抜ける高齢男性。ハンドルにはレジ袋のようなものと杖をかけていますが、これも「安全運転義務違反」という違反です。
「どう判断したら…」違反行為は“113項目”あまりの多さに困惑も
今回「青切符」の対象となった違反行為は113項目。あまりの多さに困惑する人も。
(60代女性)「スクランブル交差点も歩かないといけないと言われた。難しいですよね。何個もルールがあるみたいなので。こちらの判断で良かれと思って通っているのに、警察が見てアカンと言われたらどう判断したらいいのかわからない」
自転車での買い物客が多い千林商店街では、午前10時から午後8時まで車両の通行は禁止されています。
(70代女性)「(自転車を)押したらお客さん多いときにすごく邪魔なの。2人歩いているようになるでしょ。車並みに(反則金)とられるんでしょ。そら困るわな」
子育て中の親も新ルールを疑問視「車道を走りながら子どもを見守り、車も気にしなければいけない」
子育て中の親は、「13歳以上は原則として車道を走行しなければならない」という規定を疑問視します。
(40代男性)「大人が車道を走って子どもを歩道に走らせるというのは不可能。一列になって『後ろについておいで』と教えなきゃいけないのに、車道を走りながら子どもを見守り、車も気にしなければいけないとなると、もうほぼ不可能じゃないかなと」
違反行為の浸透や理解が十分ではない中で始まった「青切符制度」。道路を使う誰もが安全に通行できる日は来るのでしょうか。
(2026年4月7日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)
