Space BDと仏Unseenlabs社が打ち上げ協力の覚書を締結 マクロン大統領来日に合わせて署名式
Space BD株式会社は2026年4月1日、フランスの衛星企業Unseenlabs(アンシーンラボ)社と、日本国内での打ち上げ手段の確保および多様化に向けた戦略的パートナーシップに関する覚書(MOU)を締結したと発表しました。
署名式はフランスのエマニュエル・マクロン大統領の来日に伴う公式代表団の訪問にあわせて行われ、フランスのフィリップ・バティスト高等教育・研究・宇宙大臣と、風木淳 内閣府宇宙開発戦略推進事務局長が立ち会いました。

船舶の電波を宇宙から検知するUnseenlabs社
Unseenlabs社は、フランス・レンヌ近郊に拠点を置く宇宙企業です。同社は人工衛星を使って洋上の船舶が発する電波(RF信号)を宇宙から検知し、その位置情報を提供するサービスを展開しています。衛星名は「BRO(Breizh Reconnaissance Orbiter)」で、これまでに20機の打ち上げを完了。直近では2026年3月に「BRO-19」の打ち上げが行われ、コンステレーション(衛星群)は20機体制に到達しています。
Space BDはこれまでもUnseenlabs社の衛星打ち上げを支援してきた実績があります。2025年にはJAXA(宇宙航空研究開発機構)の「H3」ロケット6号機(30形態試験機)に同社の衛星が相乗りペイロードとして搭載される計画が公表されるなど、両社の協力関係はすでに具体的な打ち上げ案件を通じて構築されてきました。今回のMOUは、こうしたこれまでの実績を土台に、日本国内の打ち上げ手段を活用した衛星輸送の選択肢をさらに広げることを目的としています。
打ち上げ手段の多様化を目指す
Space BDは2026年1月時点で衛星の取り扱い件数が100件を超え、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」からの超小型衛星放出を含む620件以上の宇宙空間での実績を重ねています。JAXAのH3ロケット相乗り打ち上げサービスの提供事業者にも選定されており、Unseenlabs社とは実際の打ち上げ案件を通じた協力実績もあります。
今回のMOU締結について同社は、日仏両国の宇宙ビジネスエコシステムのさらなる発展に寄与することを目指すとしています。
文・編集/sorae編集部
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