料理がおいしくなる「万能スパイス」2つ。長谷川あかりさんの、いつものごはんを格上げする工夫
シンプルな食材と調味料で、毎日のごはんをぐっとおいしくするレシピが人気の料理家・管理栄養士、長谷川あかりさん。SNSでも支持を集める長谷川さんが、今回はESSE読者から寄せられたリアルな料理の悩みに回答。家族と味の好みが合わないときの工夫や、料理が一気にあか抜けるスパイス使い、“きちんと見える”盛りつけのコツなど、今日から取り入れられるコツを紹介します。

Q:「こってり好き家族」と「薄味好きな私」。味の好みが合わないとき、どうする?

A:「ちょいたし前提」で食卓に出す
【写真】豆腐と鶏ひき肉、ひきわり納豆のスープ。粉山椒がアクセントに
日々料理をしていると、家族との味の好みの違いに悩むことも少なくありません。
「難しい問題ですよね。私も夫と2人暮らしで、夫が喜んでくれるとやっぱりうれしいので、完全に“自分のためだけ”に料理をしているわけではありません。まずは、“自分のためにつくる日”の割合を少しずつ増やしていくのがいいと思っています」(長谷川さん以下同)
家族の反応が気になるときにおすすめなのが、「ちょいたし前提」で食卓に出すこと。
「マヨネーズやしょうゆ、ゴマ油などを最初からテーブルに置いておいて、『今日はあっさりめだから、濃くしたいなと思ったらかけてね』と選択肢を提示するんです」
薄味のいいところは、あとから調整できること。ベースの味はあっさりつくって、残りの20%は各自で調整するようにしておきます。
「そうすると、“食卓はみんなでつくるもの”という空気が生まれるんです。私のレシピも、塩昆布やゴマ油をたすアレンジは大歓迎ですよ」
Q:いつもの料理が変わる、おすすめのスパイスは?

A:クミンと粉山椒で、香りと味が一変!
少ない食材と調味料でも、おいしいレシピを生み出す長谷川さん。その秘密のひとつが、スパイスの使い方です。
「いちばんよく使うのはクミン。クセが強そうに見えて、じつはとても使いやすいスパイスです」
から揚げや照り焼き、トマト煮込みに少量加えるだけで、香りが一変。
「ギョーザのタネや焼き野菜、ポテトサラダに混ぜるのもおすすめです。定番レシピにちょっとたすだけで、異国情緒あふれる味になりますよ」
もうひとつ、意外と万能なのが粉山椒。
「甘辛い和食に山椒を足すと、香りで味が引き締まります。夫にはそのまま照り焼き丼を出して、私は自分の分だけ山椒をたっぷり振って、スダチを絞ったり。さわやかな香りが甘辛い味を中和してくれるので、焼き野菜に振るだけでもおいしいですよ」
ほかにも、「焼いたホッケの身をほぐして、山椒と黒酢をかける」「焼き餅にバターをのせて山椒を振る」といったアイデアも。
Q:料理が映える盛りつけのコツを教えてください

A:困ったら“緑色の食材”をのせて。青ネギを常備しておくのがおすすめ
長谷川さんが普段から工夫している、盛りつけのコツも教えてもらいました。
「すごく雑な答えですが…、“緑色の何か”をのせれば、だいたいなんとかなります(笑)」
茶色くなりがちな煮物には、ゆでたほうれん草を。白っぽい料理には、香りのある薬味を。
「中華なら青ネギ、和食ならミツバ、さっぱりさせたいときは青ジソ。料理にたりない“香り”を補うように考えると、見た目も味も整います。とくに青ねぎは万能なので、家に常備しておくと便利ですね」
器選びのポイントもシンプルです。
「青や緑、深緑の器は、料理をきれいに見せてくれます。平皿より、少し深さのある器のほうが盛りつけは簡単。ふわっと盛りつけたときに高さが出て、立体的に見えるんです。五角形や八角形のお皿も、意外と使いやすいですよ」
毎日のごはんが楽しくなる長谷川さんのアイデア、ぜひ取り入れてみてください。
※ この記事は2026年1月にvoicyチャンネル「明日のわたし研究所 by ESSE」で放送した内容を再編集して記事化しています
