日本製の電卓が工芸品の域に到達。カシオが漆塗り電卓を限定生産
先日、葛飾北斎の『富嶽三十六景』デザインの電卓を作り、「持ち歩けて計算できるアート」を世に示したカシオが、日本の伝統工芸として長い歴史を持つ漆(うるし)塗りの電卓を作りました。
工芸品としての電卓
カシオが発表したフラッグシップ電卓の特別モデル『S100X-JC1-U』は、もはや事務用品の皮を被った工芸品です。
福井県鯖江市の老舗・山久漆工(やまきゅうしっこう)の塗師が、アルミニウム合金のボディに対して一台ずつ手作業で漆を塗り重ねるという、大量生産の工業製品では考えられないような工程を経て誕生しているんです。
特筆すべきは、採用された「溜塗(ためぬり)」という技法。樹液を濾過して不純物を取り除いた生漆を原料に、縁など塗膜が薄い部分が透けて見えるようにしていて、一連の工程には約1ヶ月もかかるんです。
デジタルガジェットが数年で買い替えられるこの時代に、「一生モノ」の価値を与えていると言っていいでしょう。
もちろん電卓としても最高
外装のクオリティはもちろんのこと、カシオの精密工学が凝縮された電卓としての機能も最高レベル。業界初の両面ARコート液晶は文字をクッキリと浮かび上がらせ、パンタグラフ構造のキーは、漆のしっとりと吸い付くような質感とともに極上の打鍵感を提供します。
背面には世界に一つだけのシリアルナンバーが刻印され、外箱は金箔押しのスペシャルボックス。
2026年4月9日発売、価格は税込99,000円。生産数は世界限定650台。ほぼ10万円と聞くと一瞬怯みますが、次の世代にまで受け継いでいけるタイムレスな電卓だと考えれば、このプライスはむしろアリでしょう。
Source: CASIO

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