「もう来ないで」“界隈の有名人”を自宅に招き入れて地獄を見た女性 絶縁後もチャイムの音に怯え……【後編】 

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「あなたの所にも行きたい」--。憧れの有名人からこんな連絡が来たら、誰でも即行でOKするだろう。しかしその結末が心身崩壊だとしたら……。 

 投稿を寄せた50代女性は、十数年前まで趣味でメールマガジンを発行していた。読者は数十人ほどだったというが、その中に「数千人規模」の読者を抱える“有名人”が混ざっていた。 

 そんな相手からある日、次のような連絡が届いた。 

 「仕事で長期休暇をとって発行者の所に会いに行く。あなたの所にも行きたい」 

 女性はもちろん即快諾。そのあと実際に訪問を受けたという。初めこそ「天にも昇る気分」と舞い上がっていた女性だが、徐々に異変に気付きはじめる。 

 「何度か出たり帰ったり繰り返していましたが、最後にはずっと入浸りしていました」 

 こうして生活を侵食されたところまでは前編で紹介した通りだ。大きな圧迫感を覚える女性を他所に、“有名人”の図々しさは加速していった。(文:湊真智人) 

「住んでいるのが当たり前に」断れない自分に嫌悪感

女性の憧れはとうに消え、ただの面倒くさい日常だけがそこにあった。例えばこんな要求をされたという。 

 「そんなに夕食はいらないから簡単なものでいいよ」 

 今や当然のように夕飯を要求してくるとは……。複雑な思いに駆られただろうが、家族以外の食事を用意し、生活空間を貸し出す負担は相当なものだ。 

 「断るのが苦手な性格」だという女性は、「界隈の知り合いも沢山いる彼女を無下にできない」という心理的な縛りもあり、奇妙な同居生活を続けてしまった。 

 しかし、ほどなく女性は心身の限界を迎えてしまった。彼女の外出中にこんなメールを送ったという。 

 「もう私は体力がしんどいので来ないでください」 

 相手は慌てて電話をかけてきたが、当時の女性はすでにボロボロだった。「家族以外の人と暮らすのは辛くなった」と伝えたが、彼女がどう返してきたかは全く覚えていないという。 

 「私自身がうつ病になってしまっていたので、記憶力も弱っていたのかも知れません」 

 と当時の深刻さを綴っている。 

 それ以来、一切の連絡を断った。しばらくはチャイムの音を聞いて「彼女では? と怯える毎日」が続いたという。「有名人」という肩書きに振り回され、自宅に招き入れた代償はあまりにも大きかった。 

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