外出先の被災に備える!「持ち歩き防災ポーチ」と「家族とつながる方法」


【画像で見る】防災ポーチの中身(近場の外出用)

外で過ごす時間が長い私たちにとって、地震は「家にいるときだけ」のできごとではありません。外出先で被災したら、家族とはどう連絡を取る? 手元に何があれば安心できる? そんな不安を少しでも減らすために、「持ち歩き防災ポーチ」と「家族の安否確認の方法」についてご紹介します。

奥村奈津美さん


教えてくれたのは▷奥村奈津美さん

東日本大震災を仙台のアナウンサーとして経験。防災士などの資格を持ち、防災アナウンサーとして全国の被災地を訪れ、取材、支援ボランティアに力を入れている。著書は『大切な家族を守る「おうち防災」』(辰巳出版)。

■【家族の安否確認】連絡手段編

複数の連絡手段を確保しておく

家族グループLINEをつくる、子どものSNSのアカウントを知っておく、スマホが使えなくても連絡ができるように学校や子どもの電話番号をメモしておくなど、複数の連絡手段を確保して。

災害用伝言ダイヤルを使えるようにする

スマホが使えないときは災害用伝言ダイヤルの活用を。同じ電話番号を入力することで、伝言を入れたり、聞くことができます。毎月1日と15日に体験利用ができるので、一度練習を!

災害用伝言ダイヤル(NTT)の使い方


災害用伝言ダイヤル(NTT)の使い方

171▷1▷000-000-0000*(市外局番からの自宅の電話番号または携帯電話番号)▷ 伝言を入れる(30秒)

171▷2▷000-000-0000▷伝言を聞く

*入力する電話番号は家族で統一しておくとよい。

■【家族の安否確認】避難場所編

落ち合う場所と時間をピンポイントに決めておく

指定の避難場所は人が大勢いるかもしれません。そこで落ち合う場所と時間をピンポイントで決めておきましょう。「午前10時に時計台の下に集合」など、具体的に決めておけば安心です。

■これが役立つ!子どもも大人も「SOSカード」を持ち歩こう

災害は何が起こるか分かりません。万が一行方不明になったときや、意識をなくして倒れたときなど、このSOSカードが役立ちます。最近の家族写真を貼り、裏面には自分の情報のほかに、家族の名前や連絡先なども記入して、カードケースなどに入れて防水対策を!

【SOSカード】

毎日持ち歩きましょう

これが役立つ!子どもも大人も「SOSカード」を持ち歩こう


オモテ:最近の家族写真

ウラ:名前 性別 生年月日 血液型 住所 電話番号 子どもの学校や幼稚園、保育園の名前と住所・連絡先 家族の名前・電話番号 本人や家族の勤め先の住所・電話番号

子ども用にはこれを追加

基本情報と子どもの特徴に加え、連絡がつかなかったときのために、指定緊急避難場所の情報や、許可を取ったうえでよく遊びに行くママ友の連絡先などを書きましょう。

上記に加えて子ども用に追加

・子どもの特徴(アレルギーの有無、薬の服用、障がいについてなど)

・好きなもの(食べ物、キャラクター、おもちゃなど)

・指定緊急避難場所や避難所 

・災害時サポーターリスト(何かあったときにサポートしてくれる、ママ友や親戚の連絡先など)

■いつでも防災ポーチを持ち歩こう

ポイントは「エレベーターに24時間閉じ込められても生き延びられる」こと

外出先での被災には防災ポーチが役立ちます。ポーチに入れるものは、24時間エレベーターに閉じ込められても生き延びるために必要なもの、という基準で選びましょう。

■レベル1:近場の外出用

レベル1:近場の外出用


◦生理用品

◦マスク 

◦除菌ウェットティッシュ 

◦予備のコンタクト

◦ポケットティッシュ

◦あめ

◦モバイルバッテリー 

◦マイボトル

◦SOSカード

「防災ポーチは毎日持ち歩けるよう、負担にならない重さと大きさが基本。近場の外出には、コンタクトなど体の一部になるもののほか、水分補給や小腹対策、衛生用品を。軽くするために密封袋に入れています」

奥村さんの場合:トータル200g(マイボトルを除く)


奥村さんの場合:トータル200g(マイボトルを除く)

■レベル2:遠くの外出用

レベル2:遠くの外出用


レベル1の防災ポーチにプラスして

◦携帯トイレ 

◦エマージェンシーシート

◦レインポンチョ

◦カイロ

◦圧縮タオル

◦ラジオ・イヤホン

◦小銭

◦ライト

◦ホイッスル

◦蘇生用マウスピース

「電車で20分以上かかる外出には、どこかに閉じ込められたり、すぐに帰宅できない状況を想定。レベル1のポーチに携帯トイレやレインポンチョなどをプラスします。100円ショップで買えるものも」

奥村さんの場合:トータル400g(マイボトルを除く)


奥村さんの場合:トータル400g(マイボトルを除く)

■編集Sも防災ポーチを持ち歩いています!

荷物が重くなり過ぎないように、最低限のものをあちこちに分散させています

編集Sも防災ポーチを持ち歩いています!


荷物が重くなり過ぎないように、最低限のものをあちこちに分散させています


◦モバイルバッテリー

◦ホイッスル

◦充電式COBライト(DAISO のもの)

◦除菌ウェットティッシュ

◦薬 

◦︎生理用品

◦︎使い捨てのペーパーショーツ

◦黒のゴミ袋(90L)

◦︎不織布マスク

◦︎小銭

◦あめやラムネ

◦フリーズドライのお握り(水だけで作れる)

◦︎カードケース

カードケースの中身


カードケースの中身

◦歯磨きタブレット(水なしでも歯を磨ける)

◦ばんそうこう

◦圧縮タオル

◦レジ袋

◦携帯トイレ&便座シート

◦輪ゴム

◦保存用の密閉袋

◦コンパクトレインコート

「会社にはリュックと歩きやすい靴で出社。外出時にはミネラルウォーターを持ち、冬はアルミブランケット、夏はハンディファンも入れっぱなしに」

* * *

東日本大震災を教訓にポーチを用意したという編集Sさん。私もこれらを参考に、自分用のポーチをカスタマイズしたいと思います!(編集:西條)

イラスト/山中玲奈 編集協力/山本美和

文=徳永陽子