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 「ベースボールアメリカ誌」が17日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のベネズエラ代表で5試合連続無失点と大活躍しているオリックスのアンドレス・マチャド投手(32)について分析した。

 16日(日本時間17日)の準決勝でベネズエラがイタリア相手に4対2とリードして8回裏。オマー・ロペス監督がマウンドに送ったのはマチャドだった。メジャーリーガーがひしめく投手陣の中にあっても、マチャドはベネズエラ代表にとって欠かせない存在となっている。マチャドが1回無安打2三振無失点と圧巻の内容で投げ終えた後、その夜を通して繰り返し聞かれたのは同じ疑問だった。「なぜ彼はMLBにいないのか?」。答えは、かつては在籍していたが、うまくいかなかったからだ。

 2017年にロイヤルズで短期間プレーした後、マチャドはナショナルズで3シーズンを過ごし、21年から23年にかけて合計148回2/3を投げた。通算防御率は4.48で、奪三振数は1イニングあたり1未満にとどまった。23年11月に解雇され、その後日本へ渡り、オリックスと契約した。

 日本ではキャリアの再生を果たした。特にフォーシームの指標がMLB最終年から大きく向上している。球速とスピン効率が上昇したことで、打者の目には浮き上がるような直球に変わった。誘導垂直変化量(IVB/重力に逆らってどれだけ落ちずに進むか)は約7.5センチも増えた。通常、球速が90マイル後半に達するとスピン効率は低下しがちで、こうした向上は極めて珍しい。

 フォーシームだけではない。シンカー系の球種にも同様の進化が見られる。沈みはやや減少したものの、アームサイドへの変化とリリースの伸びが増し、その結果、打者にとって非常に厄介な角度を生み出している。マチャドは変化球としてチェンジアップも投げる。球速は90マイル前後で、速球との軌道の分離も良い。この球自体は23年から大きく変わっていないが、速球の質が向上したことで、より効果的に機能している。

 26年シーズンをオリックスで迎えるマチャドには、来オフにMLB球団からの関心が集まる可能性が高く、本人が望めばメジャー復帰は現実的な選択肢となりそうだ。