【写真や動画の作例あり】ライカカメラが魅力!「Xiaomi 15T Pro」実機レビュー
同社のスマートフォンでは最近、特に上位機種においてライカ(Leica)との共同開発によるカメラ部を採用し、それが特徴となっている。このあたりも実写した作例で見ていこう。
まずは外観から見ていこう。
6.83インチの大画面を搭載し、背面のメインカメラが印象的なデザインになっている。
サイズは162.7×77.9×7.96mm、重量は210g。
カラーバリエーションはブラック、グレー、モカゴールドの3色があり、筆者がお借りしたのはブラックである。
マット仕上げの背面とメタルフレームの組み合わせは高級感を出している。角が比較的丸いのも特徴的だ。全体にシンプルで品の良いデザインである。
ディスプレイは6.83インチ、2772x1280ドットの有機ELを採用しており、解像感や発色が良く、144Hz対応と応答性も高い。また、3200nitsと、ピーク輝度が高く、直射日光の下でも十分によく見える。
Xiaomi 15T Pro
Xiaomi 15T Pro 正面
Xiaomi 15T Pro 背面
Xiaomi 15T Pro 主な同梱品 このほか ACアダプタが同梱される
Xiaomi 15T Pro Leicaと共同開発のレンズ部
Xiaomi 15T Pro 本体重量 実測 214g (SIMカード含む)
Xiaomi 15T Pro SIMカードスロット■パフォーマンス
搭載するプロセッサ(SoC)はMediaTek Dimensity 9400+を搭載する。AI処理を強化するNPUを含むプロセッサである。RAMは12GB、ストレージは最大1TBの構成が用意されている。
実際に使ってみるとさまざまなアプリがとてもきびきび動く。
AI処理の性能を試すためアプリ「AI Benchmark」を使ってみたところ、スコアは12599と、かなりのハイスコアを記録した。AI Benchmarkのホームページでランキングを見ると、SamsungのGalaxy S25など、他社フラッグシップ機と同等の高い性能であることがわかる。
AI Benchmarkの結果■ライカカメラの実力
本機最大の魅力はやはりライカと共同開発したカメラ部だろう。
背面のメインカメラは3眼で、以下の構成である。
・広角: 5000万画素 光学手ぶれ補正 23mm相当、AF
・望遠: 5000万画素 光学手ぶれ補正 115mm相当(光学5倍ズーム)、AF
・超広角: 1200万画素 約15mm相当、視野角120°、固定フォーカス
上位機種のXiaomi 15 Ultraと比べて、光学5倍とズーム機能が強化されたのが特徴だ(Xiaomi 15 Ultraは光学4.3倍ズーム)。
また、さらに最大100倍のデジタルズーム機能(動画では最大15倍)を搭載しているのも特徴だ。倍率ではXiaomi 15 Ultra(最大8.7倍)を大幅に上回る。
前面カメラは3200万画素、21mm相当、固定フォーカス、インディスプレイ式である。
背面の超広角カメラは、残念ながらAFではなく固定フォーカスである。メーカー公式ページの推奨撮影距離は90cm以遠とされており、90cm以内の近距離の被写体を撮影する場合にピントが甘くなりやすい弱点があるようだ。このため、少し離れてズーム機能で寄って行く方がピントが安定しやすい。また、前面カメラも固定焦点であり、たとえば自撮りをする場合、腕を伸ばした状態くらいの距離で撮影することをおすすめする。
動画は8K(7680x4320)や4K(3840x2160)の撮影もでき、大変高画質である。
作例をご覧いただこう。
【写真】
【動画】
ライカカメラが魅力!「Xiaomi 15T Pro」実機レビュー 作例1
YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=JZSCZAbnJVI
ライカカメラが魅力!「Xiaomi 15T Pro」実機レビュー 作例2
YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=wEWo3r2ew6E
短期間の試用だが、第一印象は「さすがライカ」という写真が撮れるということ。とりわけズーム機能が秀逸だ。今回は手持ちでの撮影だったのでお見苦しい点もあると思うが、これだけの倍率であれば三脚に固定して、リモコンで操作したい。本格的なリモコン操作や被写体追従のできるジンバルとの組み合わせをお勧めしたい。
一方、上に述べたように一部のカメラがAFではなく、固定フォーカスであるなど弱点もある。ここは対処方法もありそうなので、しっかり研究して使いこなしてほしい。
■バッテリー・充電
バッテリー容量は5500mAh。付属のACアダプタを使い、最大90Wの急速充電に対応している。ワイヤレス充電にも対応する。
実際にYouTube動画の連続再生を行い試してみた。バッテリー残量80%から10%まで約19時間連続で再生できた。動画再生と無線LANの通信を同時に行いこれだけの時間連続再生できるということは省電力設計のレベルが高いと言えそうだ。
大容量バッテリーなので普通なら充電に時間がかかるのだが、最近では急速充電の技術が進歩し短時間で充電できる。その実力を試してみた。
今回お借りした製品にメーカー側の都合で本来の「90W ACアダプタ」が同梱されておらず、別途同じXiaomi独自の充電方式に対応した120Wのタイプをお借りしてテストしているのでご了承頂きたい。
「90W充電」と表示されたモードで、バッテリー残量10%の状態から、100%になるまでの時間を計ると約38分だった。たとえば出かける前にバッテリーがほぼ空になっていると気づいても30分あればほぼ満タンにできる。必要十分な急速充電の実力だろう。
YouTube動画連続再生テスト(アプリ「シンプルバッテリーグラフ」使用)
急速充電テスト(アプリ「シンプルバッテリーグラフ」使用)ただ、Xiaomiの急速充電の方式は独自なので、対応するACアダプタと、付属のUSBケーブルと組み合わせて使うのが条件になるので注意が必要だ。他社のACアダプタ、付属以外のUSBケーブルでは、この急速充電モードにならず、充電に従来のような長い時間が必要になる。
■ Xiaomi HyperAI
本機は前述のようにAI処理機能が強化されたプロセッサを搭載しているが、実際にどんなAIアプリが使えるかを見ていこう。
本機ではそのAI機能を「Xiaomi HyperAI」と呼び、以下のような独自AIアプリが実装されている。
Xiaomi HyperAIの一覧と簡単な説明・AIライティング
メール/記事/メモの生成・校正などができる。独自ブラウザアプリの「Mi ブラウザー」や「メモ」の中で使うことができる。
「Mi ブラウザ」のAIライティング機能のページ
アプリ「メモ」の中で使えるAIライティング機能。プロンプトを入力し、文章などを生成可能。
「旅行チェックリストを作成する」とプロンプトを入力した結果、このようなリストが生成された。・AIギャラリーエディター
アプリ「ギャラリー」で使うことができる。AI消しゴム、AI反射除去、AI画像拡張、AIフィルムなどの機能がある。
撮影した写真を「ギャラリー」アプリから開き、鉛筆マークの編集アイコン、右下の「AI」アイコンを順にタップすると
「消しゴム」をタップ
「人を消す」をタップ
「人」が自動的に認識された。「開始」をタップすると
消去が始まり
見事に人間が消えた。・AI音声認識、AI会話翻訳、AI通訳、AI字幕
対面での会話、通話、YouTube動画の閲覧、などさまざまな場面でAIを使って録音から文字起こしをしたり、翻訳、通訳、字幕の表示などをする機能がある。
中国語のYouTube動画をテレビで再生中。その音声を本機マイクで拾い、日本語に翻訳させた。もちろん、対面で使える。海外旅行などで重宝しそうだ。

YouTubeの動画を再生中、「AI字幕」の機能で英語のコンテンツに英語/日本語の字幕を表示してみた。使った動画は、OpenAIの新しい動画生成AI「Sora 2」を発表するCEO サム・アルトマン氏である。

このほか本機専用ではないが、Google GeminiやOpenAI ChatGPTなどがもちろん使える。他社のスマホでも使える機能とはいえ、現状、一般的にスマホ機種専用アプリよりも実用面で優れていることが多く、ユーザの人気も高い。
とはいうものの、本機はハードウエア的にAI処理能力が高いので、今後予想されるAIアプリのバージョンアップに対し優位と考えられる。スマートフォンの内部で処理が完結するため、セキュリティやプライバシーの面で優れているので、こうしたAI処理能力は今後重要度が高まっていくと考えられる。
クラウド上で処理される現在のChatGPTのようなAIでは機種による差はあまりないが、スマートフォン内部でのAI処理においてはライバル機種と比べ、長く将来まで使えるのではないだろうか。
■ライカカメラの魅力を10万円前後で
本機 Xiaomi 15T Proを使ってみて改めて感じたのは、やはりライカカメラの魅力である。いわゆる「エモい」写真が撮影できる。お借りした期間が短く、本当に満足いく写真が撮れたというところまでは行かなかったが、このカメラを手に入れたら相当撮影のモチベーションも上がるだろうと思う。やはりライカの力はすごい。
そして、最大100倍のズーム機能は素晴らしい。今回あまり試せなかったが、動画も8Kの撮影ができ、高性能・高画質である。
上位機種Xiaomi 15 Ultraが20万円クラスの価格帯であるのに対し、本機はほぼ半額で購入できる。カメラ機能の一部でAF機能がなく固定焦点であるなど、仕様に割り切りもあるが、使いこなしでカバーできそうである。
さらにAI処理に強いプロセッサが搭載されていることが確かめられたので、まだまだスマートフォンの上で動くAIアプリは黎明期ではあるが、今後比較的長く使っていける可能性があると考えられる。
フラッグシップモデルとしてはコストパフォーマンスに優れているという評価となるだろう。お薦めのスマートフォンである。
テクニカルライター 鈴木 啓一
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