【バイタルエリアの仕事人】vol. 55 ピサノ・アレクサンドレ幸冬堀尾|緊急出場のデビュー戦で完封に貢献。シュミットとの定位置争いに意欲を燃やす
前編では、東アジアE-1選手権やバイタルエリアの捉え方などについて語ってもらった。
後編ではまず、シュミット・ダニエルのアクシデントにより巡ってきたJ1デビュー戦(国立でのJ1第14節・清水戦、3−0)と、その後のポジション争いについて訊いた。
清水戦は当初、ベンチスタートの予定でしたが、試合当日の朝に連絡が来ました。何か特別なことはせず、今までやってきたことを出せば大丈夫だろうと。そのように、楢さん(楢崎正剛コーチ)からも言われていました。
楢さんとはユースから一緒にやってきて、自分のスタイルをしっかりと理解してもらえています。良いところや悪いところも含めて、理解度がすごく高いので頼もしいですし、学ぶところは毎日あります。毎日、支えられていますね。
清水戦の早い時間帯は、まだ少し緊張が残っていましたけど、時間が経つにつれ、普段通りに落ち着いてプレーできました。あまり慌てることはなかったですね。
最初はアクシデントという形でチャンスをもらいましたが、1試合に出られて、改めて試合はすごく楽しいと感じました。その後、ダン君が戻ってきたからといって自分が控えに戻るのは、すごく嫌でした。ダン君が復帰してから、より一層、緊張感が湧いてきました。
絶対に負けたくありませんでした。良い競争ができたかは分かりませんけど、自分はポジションを譲らないつもりで練習から取り組んでいました。自分にとっては、プラスになったと思います。
スタメンに定着して感じるのは、連戦で準備する期間が短いことによる難しさですね。自分を含め、フィールドの選手も身体を休ませないといけないので。そういった時でも実力を出せるタフさが必要です。また、気持ちが折れないのが、一番大事だと感じています。
19歳で名古屋の正守護神を託されているピサノ。将来が大いに楽しみなGKは、現状や未来をどう考えているのか。今後の目標などを語ってもらった。
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守備面、攻撃面ともに、能力をもっともっと上げられると思います。やっぱりキーパーなので、最後の守るところは絶対的に必要です。
そのなかで、攻撃での高い精度でのパスやミスをしない正確性も、もっと高めていかなければいけないと感じています。
最近は、海外の試合も見るようにしています。自分と似たような体格を持った選手や、こんな選手になりたいというキーパーに注目しています。今は(レアル・マドリーのGKティボー・)クルトワ選手ですね。シュートストップのプレーが、とても参考になります。
J1の試合に出続けて感じている自分の成長ですか? まだここが伸びたといったことは何も思わないですね。まだまだ、ここからです。
リーグ戦で、名古屋は現在16位です。これから勝ち続けて、来年もJ1で戦うのは大事ですし、さらに一つでも順位を上げないといけないと思っています。J1残留は、目標ではありません。
個人としては、残りの出場するすべての試合で、相手をゼロに抑えて勝つのも目標です。それを毎試合、達成できるような強い気持ちを持っています。
またU-20ワールドカップにも出たいですし、優勝したい思いもあります。20歳以下であっても、海外の選手は日本とは少し違ったところもある。だから、もっと自分の能力を上げなければいけません。
日本代表や海外のクラブにチャレンジしたい気持ちも、もちろんあります。ワールドカップで戦いたい思いもあります。
ただ、そのためにも、今ある試合を全力で戦って成長しないと、そういったレベルには行けないので。そこに行くためにも、一試合一試合に集中して成長していきたいです。
※このシリーズ了
取材・構成●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
記事:【バイタルエリアの仕事人】vol.25 キャスパー・ユンカー|一番大切なのは自分の直感。日本のDFはスピードがあるので…
