なぜ完成するまで気付かなかった!? 設計ミスで90度直角カーブの高架橋 インド

インド中部のマディヤ・プラデーシュ州の州都ボパールで、設計ミスにより90度の直角カーブがある高架橋が完成してしまった。インド紙インディアン・エクスプレスが先日、報じた。
ボパールのアイシュバグ地区に建設された全長648メートルの高架橋は、鉄道踏切での長時間の遅延を解消し、毎日約30万人の通勤時間を短縮することを目的として、総工費2億ルピー(約3億3500万円)を投じられ、10年かけて完成した。
しかし、橋の途中に90度の直角カーブが設けられるという致命的欠陥があった。車が通ることが困難だ。
インドのSNSで橋の画像が拡散し、安全性への懸念や、技術者がなぜこのような重大な欠陥を見落としたのかという懸念が高まっている。
同州のモハン・ヤダブ首相は、調査を行い、その後、設計に関わった技術者7人を停職処分にした。
なぜ、こんなことになったのか。高さ制限区域だったり、地下鉄が通ることになったり、過去7年間で3回も設計が変更されたからだという。また、公共事業局と鉄道局の意見が対立。設計変更をその都度、図面にせず、現場が間違った場所、間違った条件で変更工事を行ったところ、こうなってしまったようだ。
ボパール当局は現在、より安全なカーブの設置を可能にするために、周辺の土地を購入することを提案している。