【鹿島の開幕スタメン予想&最新序列】“トップ4”が繰り広げる緩急自在の攻撃。「困ったら小池」が合言葉になりそう
川崎フロンターレで7冠獲得に貢献し、Jリーグ屈指の名将と評されるまでになった鬼木達監督を招へい。1993年にプロ選手として歩み始めた“古巣”に帰還した指揮官にチーム再建を託すことになった。
新たなストライカーの補強も抜かりない。ここ数年来の課題だった決定力不足を解消すべく、C大阪からレオ・セアラを獲得。昨季J1で得点王争いを演じ、惜しくも2位に終わるも21ゴールを叩き出した実績に白羽の矢を立てた。また、他チームで研鑽を積んだ荒木遼太郎や松村優太といった即戦力も呼び戻し、2列目の陣容を整えた。
1月7日のチーム始動から、およそ1か月。鬼木監督が掲げるスキルフルで、コンパクトな戦術の浸透はもちろん、新戦力と既存の選手の融合を図るためにトレーニングマッチでは様々な組み合わせにトライしていた。複数のポジションで起用される選手も少なくなく、そこで起こる変化を見極めながら現時点での最適解を探った。
シーズンの深まりとともに、システムそのものが変更される可能性もあるが、開幕スタメンを鹿島伝統の4−4−2システムに当てはめて予想してみよう。
2トップは、大黒柱の鈴木優磨と新戦力L・セアラがやはりファーストチョイス。ここまでのパフォーマンスを見るかぎり、L・セアラのフィット感が今ひとつに映るものの、コンビを組む鈴木はじっくり構える。「選手によってクセというのがあるので、そこを理解し合うことが大切。(開幕前の)宮崎キャンプの頃から比べたら、少しずつ良くなっているし、手応えを感じている」と、目下の課題は時間が解決してくれるとの認識を示した。
左MFはスピードとテクニックに優れ、縦への推進力を生み出すチャヴリッチ、右MFは限られた時間と狭いスペースでこそ輝く荒木。彼ら“トップ4”によって繰り広げられる緩急自在の攻撃が機能すれば、相手にとって脅威に違いない。
ここに割って入りそうなのが、「フォワードやサイドで試されてきたけれど、どこで出てもいいように準備はできている」と頼もしい田川、持ち前のスピードに磨きをかけるサイドアタッカーの松村、トリッキーなドリブルを武器にする師岡、売り出し中の若きFW徳田らだ。
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2ボランチはキャプテンの柴崎岳と、FWからボランチにコンバートされ、昨季J1のベストイレブンに初選出された知念慶がコンビを組む。控えに回るのは、サイドハーフでもプレー可能な樋口雄太、球際での強さに秀でる三竿健斗だろう。
4バックとGKは昨季から引き続き変わらない。左SBの安西幸輝、両CBの関川郁万、植田直通、右SBの濃野公人、そしてGKの早川友基が不動だ。補強が急務のCBにキム・テヒョンが加わり、不安材料が消えた。
また、シーズン開幕前の準備期間にひときわ存在感を放ったのが、新加入の小池龍太だろう。右SBを主戦場としながらも複数のポジションでプレーできる強みを発揮し、サッカーIQの高さもあいまって「計算が立つ選手」としてすっかり首脳陣の信頼を勝ち得た。困ったら、小池――。それがチームの合言葉になりそうだ。
取材・文●小室功(オフィス・プリマベーラ)
