長距離運転が楽なのはSUV?

帰省や旅行などで長距離ドライブするなら、運転の疲れをなるべく抑えたいですよね。もし、長距離を乗っても疲れにくい車種があるなら、そのタイプの車を使ったほうが楽に目的地まで到着できそうです。

実際のところ、ロングドライブの疲労度は、乗る車によって変わる場合があります。ここで、疲れやすい車に関する調査をまとめた、トヨタのプレスリリースをご紹介しましょう。

■トヨタPR事務局が調べた「疲れやすいクルマ」

2024年12月16日、トヨタPR事務局がウェブメディア「ランクルジャーナル」の第1号記事(前編)をプレスリリースで発表しました。帰省ドライブをテーマとしたこの記事には、「疲れやすいクルマ」についての次の調査グラフが掲載されています。

出典:【<前編>ランクルジャーナル第1号】年末年始目前! “帰省ドライブ” 特集~長時間でも疲れない&運転しやすいクルマの条件~
出典:【<前編>ランクルジャーナル第1号】年末年始目前! “帰省ドライブ” 特集~長時間でも疲れない&運転しやすいクルマの条件~

この2つのグラフは、2024年末にマイカーで帰省する可能性がある男女300名にアンケートを行い、その結果をまとめたものです。「疲れやすいクルマの条件」の調査結果からは、乗り心地と疲労との関係性の高さがうかがえますね。

で、注目したいのが2つ目のグラフ。「自分のクルマは疲れやすい」と思っている人が最も少ないのはミニバン・キャブワゴンで、次に少ないのがSUVとなっています。

この調査グラフを「疲れにくい車種ランキング」と読み替えるなら、1位がミニバン・キャブワゴンで2位がSUV、3位はセダンということになりますね。

■長距離最強は大型SUV?

ランクルジャーナルはトヨタ ランドクルーザーに関連するメディアなので、ランクルオーナーへの調査をまとめた結果も掲載されています。

出典:【<前編>ランクルジャーナル第1号】年末年始目前! “帰省ドライブ” 特集~長時間でも疲れない&運転しやすいクルマの条件~

グラフ(自分が乗っているクルマは・ランクル)

こちらのグラフでは、ランクルオーナーには「自分の車は疲れにくい」と感じている人が多く、その割合は他モデルのオーナーより高いことが示されています。ちなみに、「ランクルが疲れにくい」とする理由は次のようになっています。

出典:【<前編>ランクルジャーナル第1号】年末年始目前! “帰省ドライブ” 特集~長時間でも疲れない&運転しやすいクルマの条件~

この「ランクルが疲れにくい理由」には、ほかの大型SUVにも共通する要素が多いように思えます。もしかすると、大型SUVこそが最も楽に長距離ドライブできる車種なのかも?

……なんてことを考えていたら、1つの疑問が湧いてきました。その疑問とは、「長距離走行が楽な車種ってセダンじゃなかったけ?」というものです。

■「長距離が楽なのはセダン」は時代遅れ?

「車内の快適性と走行安定性を追求した車種」「大排気量モデルはロングドライブが楽」といったイメージを筆者はセダンに対して抱いていました。

ただ、ランクルジャーナルのグラフでは、セダンは疲れにくい車のトップになっていません。それに、現在の日本ではセダンの人気はイマイチです。

となると、セダンはもう時代遅れの車種で、長距離最強の座をSUVに譲ってしまったのでしょうか?この疑問を解消するべく、SUVとセダンのどちらが長距離運転に向くと一般ユーザーは考えているのか、ネットで調べてみました。

SUVとセダンのどっちが長距離運転むき?

ネットを調査したところ、「SUVとセダンではどちらが長距離走行に向くのか?」と疑問に思っている人は一定数いるようです。

そこで、知恵袋系のサイトを調査して、「SUVのほうが楽」派の意見と「セダンのほうが楽」派の意見をピックアップしてみました。

■「SUVのほうが楽」派の意見

「アイポイントの高いSUVのほうが楽。運転席の視点が高いと視野が広くなり、目の疲れが軽減されます」

「SUVは運転席の着座姿勢が立ちぎみで疲れにくいし、最近のモデルは剛性感が高く、高速道路でフワフワする感じもありません。なのでSUV推しです」

「私はSUV派。走行性能を重視したラージサイズSUVなら、高速安定性は高級セダンと変わらないように思います。それでいて車内が広いのですから、セダンを選ぶ理由はありません」

運転席の視点の高さと、立ちぎみで腰への負担が少ない運転姿勢の2点は、セダンにないSUVの利点といえそうです。これらのメリットがあり、走行安定性にも優れるなら、もはやセダンの出る幕なし……?

■「セダンのほうが楽」派の意見

「セダンのほうが楽に感じます。地を這うような安定した走りで身体が疲れません。ただ、モデルによる差が大きいので、SUVと単純に比較するのは難しいですが」

「横風の影響を受けにくいセダンのほうが長距離は楽ですね」

「私は静粛性を重視するのでセダン派です。セダンはトランクと居住空間が分かれているから、後輪からのノイズが車内に入りにくい。この特徴がロングドライブの快適性を高めてくれます」

低い車高による走行安定性と横風への強さ、トランクが独立した構造による車内静粛性の高さの2点は、SUVにはないセダンの長所といえます。走行安定性については大型SUVも優秀なようですが、車高の低いセダンのほうが物理的に有利でしょう。

……という感じで、SUVとセダンには、長距離運転に関するそれぞれの利点があるようです。この2タイプにかぎらず、単純に車種だけでロングドライブ性能の優劣をつけるのは無理があるかもしれません。

長距離運転が楽だった車は何ですか?

どうやら「この車種が長距離最強!」と決めることは難しいようです。では、モデル単位で考えるとどうでしょうか。ドライバー諸氏が「長距離運転が楽」と感じているモデルの特徴を見れば、ロングドライブに向く車の傾向がわかりそうです。

というわけで、知恵袋サイトで「今までに乗った車のなかで、最も楽に長距離運転できたモデルを教えてください」と質問してみました。お寄せいただいた回答を、国産車と外車に分けて見ていきましょう。

■質問へのご回答(国産車編)

「自分の場合はハイエースです。ボディ剛性が高くてハンドリングもいい。それにアイポイントが高くて楽に運転できます(Dさん)」

「グランドハイエースの特装車ですね。ホイールベースが3,430mmもあって直進安定性バツグン。高速道路では矢のように走ります(Tさん)」

「今までの愛車で長距離が1番楽だったのはスバル レガシーです。何時間か連続で走って腰が痛くならなかった唯一の車ですね(Kさん)」

「同僚に借りたレクサスのセダンが最も楽でした(型式は忘れました)。当時は仕事で往復100km走ることが多かったのですが、レクサスだとまったく疲れませんでした(Mさん)

「ホンダ フリード。なんといってもアダプティブクルーズコントロールが優秀です。ただ、最新の運転支援機能がついた車はもっと楽なんだろうな(Sさん)」

上記のモデル以外に、トヨタ クラウンや日産 プリメーラなどの名前が回答にあがりました。「乗っていて楽しいマツダ ロードスターが最高!」との回答も寄せられています。

■質問へのご回答(外車編)

「Jeepのグランドチェロキーが最強です。乗っていてまったく疲れないので、800kmぐらいの距離でも一気に走れました(Jさん)」

「今の愛車のボルボ V90が一番楽かな。パワーがあるから4人乗っても楽に高速移動できるし、荷物もたくさん積める。大きさの割には燃費もいいですよ(Sさん)」

「W126型ベンツの300SE。休憩無しで4時間走り、車から降りたときにまったく疲れを感じませんでした(Mさん)」

「プジョー 307SWです。とにかくシートがよくて、どれだけ走り続けても疲れない感じでしたね。それに直進安定性や乗り心地も優れていました(Oさん)」

以上のように、国産車と外車を問わず、SUVとセダン、およびミニバン・ワゴン系モデルが回答の多数を占めています。また、回答にあがった車の多くは、ホイールベースの長いモデル、すなわち直進安定性の高いモデルです。

もし、長距離運転のしやすさで車を選ぶなら、SUV、セダン、ミニバン・ワゴン系のなかからホイールベースの長いモデルを探すとよい……のかもしれません。

長距離運転が楽かは乗ってみないとわからない

トヨタPR事務局の調査結果に示されていたように、「長距離運転が楽」な車種はSUV、セダン、ミニバン・ワゴン系ということになりそうです。また、これらのカージャンルで直進安定性が高ければなおよし、といえるでしょう。

……が、実際に楽にロングドライブできるか否かは、長距離を乗ってみないとわからないんですよね。「試乗して気に入って買ったが、高速道路を走ると不満点が出てきた」なんてことは少なくなさそう。

ただ、幸いにも現在はレンタカーサービスが充実しています。ロングドライブ性能重視で車を選ぶ際は、購入候補のモデルをレンタルして、実際に長距離運転してみるとよいかもしれませんよ。