ケニアにリング状の巨大宇宙物体が落下しました。物体はロケットの部品の一部と目されていますが、詳細は分かっておらず、ケニア宇宙機関(KSA)が調査を続けています。





Massive piece of space junk crashes into village in Kenya - and officials still have no idea where it came from | Live Science

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Police, Kenya Space Agency officials say the metal object that landed in Makueni is a foreign object - YouTube

リング状の宇宙物体は2024年12月30日にケニア南部のムクク村へ落下しました。落下地点付近の住民は「物体はしばらく空中に漂ったあと、大きな音を立てて地面に衝突した」「物体は最初は高温で赤色になっていたが、冷えて灰色になった」と証言しています。



KSAの公式声明によると、物体の直径は約2.5mで重さは約500kgとのこと。KSAは物体が「ロケットから分離した部品」と推測していますが、どのロケットに由来するものなのかは明らかになっていません。



ロケットの部品が地球へと落下することは一般的な事象ですが、それらの部品は基本的に大気圏突入時に燃え尽きるように設計されているほか、海上に落下するようにコントロールされています。このため、今回のように形状を保ったまま地上へ落下することは非常に珍しいケースといえます。KSAは国際宇宙法の条項と照らし合せつつ詳細の解明を進めています。

なお、記事作成時点では物体がどのロケットに由来するものなのかを示す証拠は提示されていませんが、インターネット上にはインド宇宙機関や特定の宇宙ミッションとの関連を主張する情報が広がっているとのこと。KSAはこれらの情報を偽情報と断定し、公式の調査結果を待つように呼びかけています。