約400年前の文物が出土 先住民の集落跡地とされる場所から =台南市文化資産管理処

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(台南中央社)南部・台南市の遺跡で行われていた発掘調査で、青銅鈴や焼かれたりいぶされたりした痕のあるタイワンジカの骨などの文物が出土した。約400年前のものとみられる。

平埔族と呼ばれる先住民の一つ、シラヤ族の集落跡地「蕭壠旧社」だと伝えられる遺跡から出土した。同遺跡では台南市文化資産管理処が成功大学考古学研究所(台南市)に委託して調査を行っていた。

同処によると、発掘チームは出土した青銅鈴について、通常は装飾品として用いられ、市内の別の場所でも発掘されたことがあると説明。シラヤ族の伝統衣装の研究に寄与する他、台湾では本来産出されない青銅が使われていることから、シラヤ族が外来者と貿易または交換していたことの証拠だとする見方を示しているという。

貝殻を押し付けて模様を付けた陶器のかけらも見つかった。

発掘作業にはシラヤ族の青年も参加。市内でシラヤ族が多く暮らすカブアスア(吉貝耍)集落出身の段堯方さんは、作業を通じて多くのことを学び、考古学関連の大学院進学も決まったとし、自分の民族の物語を専門的な角度から語りたいと語った。

また一般向けに行った発掘の成果を紹介するイベントでは市民に発掘作業を体験してもらい、貝塚を見た参加者からは大きな反響があったとしている。

(楊思瑞/編集:齊藤啓介)