中国メディアは、日本の防災意識がいかに高いかについて紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 2008年5月12日に中国で発生した四川大地震。死者・行方不明者が8万6000人以上という大災害を受け、翌年から中国では5月12日が防災の日と定められた。しかし、中国国内ではなかなか防災意識が高まってはいないようだ。中国メディアの今日頭条は16日、日本の防災意識がいかに高いかについて紹介する記事を掲載した。

 中国が2009年から防災の日を定めたのと比べると、日本は早くも1960年に、関東大震災が発生した日である9月1日を防災の日と定めている。記事は、日本では防災の日に中央省庁や地方政府、学校など各地で防災訓練が行われると紹介。日本人は幼い時から防災意識が養われており、保育園や幼稚園の設立に当たり防災計画が必須であることや、入園するとまず避難経路を教えられると伝えた。

 また、日本独特の防災用品として「防災頭巾」というものがあると紹介。「避難時に、落下物や飛来物から頭部を守る」と説明し、昔からデザインは変わっていないものの、最近では難燃性の素材が使用されていて「決して過小評価できない」アイテムだとしている。また、小学校から高校まで毎年避難訓練を行っていると伝えた。

 さらに、各家庭では「非常時の持出袋」を用意していると記事は紹介。長期保存できる食料や水のほか、緊急用の防寒具、携帯用トイレ、救急セットなどが入っていると説明し、その準備の良さを強調した。

 こうしてみると、日本は地震などの自然災害が多いこともあって、防災意識が高く、日ごろから良い備えをしているといえるだろう。一方、中国は全体として防災意識が欠けており、「自分は大丈夫」、「ここは大丈夫」と根拠のない自信を持っている人も少なくない。この点、中国人は日本から学べることが多くあるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)