Amazonの「お坊さん便」でガラケーを供養してもらった
「断捨離」が流行っているそうだ。
不要な物を捨てることで物への執着から離れ、心を開放する、というものらしい。
別に「断捨離」という言葉を使わなくても、人間は「物を捨てる」ことで未練を断ち切る、という行動を取ることがある。



例えばこちらのサラリーマン風の男性、谷口さんの場合を見てみよう。
彼は夜な夜な赤坂のクラブに通い、そこで働いていた大学生の女の子、レイナに心を奪われてしまったのだが、ひょんな事から彼女のTwitterのアカウントを発見。彼女がヒモのバンドマンと同棲している事に気付いたのだ。

「ごめんね……。勉強との両立が難しくて時間が取れないカモ。生活費も稼がなきゃだからお仕事も減らせなくて><」

レイナをデートに誘うと、いつもつれない返事が返ってきた。
しかし蓋を開けてみると彼女はそのバンドマンのライブに参加するために札幌から沖縄まで遠征をしていた。さらに、SNSでは麗亜(れいあ)というハンドルネームでバンドのおっかけ連中を束ねるボスとして君臨していたのである。もちろん大学生というのも真っ赤なウソだ。



彼女とのやりとりを見返してみると、彼女が「弟の学費が……」「お母さんの医療費が……」などと言って谷口さんにお金を無心して来るタイミングと、バンドの公演スケジュールが完全に一致する。谷口さんは騙されていたのだ。被害総額は数百万円にも及ぶ。
流石に「母親がインフルエンザで……」という理由で20万円要求された時は「なんか、おかしくない?」と思ったが、惚れたものの弱みで彼女を問いただす事は出来なかった。

しかし、いつまでもそのことを引きずっているわけにもいかない。
谷口さんはこの、レイナとのやりとりが残された携帯電話を処分する事に決めた。
物を捨てる事でふっきれる気持ちは、きっとあるはずだ。



「レイナのバカヤローーーーー!」




だが、ちょっと待って欲しい。彼女への想いを断ち切りたいからと言って海に携帯電話を投げ捨てると不法投棄となり、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の第25条第1項14号に抵触する可能性が高い。罰則は五年以下の懲役、もしくは1000万円以下の罰金となる。

女性に振られた上に逮捕までされたら泣きっ面にハチも良いところだ。想いを断ち切るために海に捨てるのはおすすめ出来ない。




そしてこちらにも傷ついた女性がいる。




こちらの女性、ミクさんは、銀行マンの元彼がストーカー化してトラブルになった。鳴り続ける電話を取らないでいたら、今度は非通知にした電話がバンバンかかってくる。



元彼の連絡とこれまでの思い出を断ち切るために、彼とのやりとりに使ったガラケーを、集めた焚き木と一緒に燃やそうとするミクさん。



だが、ちょっと待って欲しい。
廃棄物の野外焼却は法律で禁止されている。廃棄物の処理及び清掃に関する法律第16条の2がこれに該当する。軽微なものは除外される項目もあるが、携帯電話を焼却すると有害な煙が発生する事から処罰の対象にならないとは限らない。やはり、携帯電話の焼却処分は避けた方が良いだろう。想いを断ち切るためとは言え、いろいろとうるさい世の中になっているのだ。




そもそも、「物を捨てる」というのは難しい行為でもある。思い入れの詰まったものほど捨てづらくなるのだ。ゴミ箱に入れて、はい終了、というわけにもいかない。しかし、それは別におかしな事でもなんでもない。

古来より日本では付喪神(つくもがみ)と言って、長期間使った道具などには神様が宿るとされる。板前が愛用の包丁を研いで短くなるまで使い、そのあとは「刃物供養」としてお寺に奉納したりするのもそうだし、針供養もそうだ。

今回編集部で「モノ供養の歴史」を調べてみたが、次のように平安時代から現代まで歴史は長く、バラエティに富んでいる。特に近年ではクレジットカードやパチンコ台、AIBOなど、なんでもありになってきている。



そして最近、モノ供養の世界で注目されているのが「ガラケー供養」だ。ガラケーからスマートフォンへ買い替える人が多くなったのと比例して、お寺にガラケーを持ってくる人も増えているという。

実際にいくつかのお寺で供養を受け付けているが、Amazonでも依頼することができるのをご存知だろうか。こちらの「お坊さん便」に頼めば、ワンクリックでさまざまな法事を依頼できる。



そこで今回、ガラケーからスマホへの乗り換えを応援している「LINEモバイル」の協力で、お坊さん便を使ってガラケー供養をしてみたのでレポートしたい。「LINEモバイル」は、LINEが提供するモバイル通信サービスで、月々のスマホの通信費を安くできる。

一般的には「MVNO」や「格安SIM」と呼ばれるサービスだが、特に「LINEモバイル」はLINEのデータ消費がゼロで、プラン次第で主要SNS(Twitter、Facebook、Instagram)のデータも消費ゼロにでき、通信速度制限になりにくいという特徴がある。

そして「お坊さん便」と同じく、「LINEモバイル」のエントリーパッケージもAmazonで購入することができる。記載してあるエントリーコードをウェブ申し込み時に入力すると、通常なら3,000円する登録事務手数料が無料になるというものだ。Amazonで「お坊さん便」へ依頼し、ガラケーを供養したあとにLINEモバイルのエントリーパッケージを買えば、スマホへの乗り換えもスムーズでお得だ。




さて、早速ガラケー供養に行ってみよう!



本日お邪魔したのは、千葉県銚子市にある阿弥陀院だ。
このお寺では幅広く供養を受け付けている。



納められた人形の数々。




こちらにぶら下げられた靴も供養の品々らしい。




ご住職が言うには、「供養する」ということはすなわち「ものを大切にする」という事につながるそうだ。刃物供養などでは供養された刃物が、リサイクルされて別の品として生まれ変わる事もあるらしい。元の使用者としても、そうやって受け継がれて行くのは嬉しいかもしれない。




そして本日は谷口さんとミクさんに、思い出の詰まったガラケーの数々を持って来て頂いた。

「これはレイナ、これはマユミで、こっちはユリア」

機種ごとに、その時に仲良くしていた女性の名前が思い浮かぶらしい。
なるほど。それならやはり、簡単には捨てられなさそうだ。




当時は画期的だったのに、今となっては「なにこれ?」と言いたくなるような変態的な機種もある。




ガラケーをお台の上に載せ……



いよいよ供養を開始する。





住職がお経を読み上げる。
時間はおよそ30分程度だ。

お経のリズムに身を浸す事で、徐々に彼への想いも薄まってくるような気がする。



モノ供養とは言え、ちゃんとお焼香もする。
なにせ神様を供養しているのだから。



「おつとめ、ご苦労様でした。物を大切に使うという気持ちを、これからも大事にしてください」

これで供養は終了だ。
こうやってお経をあげるのは、「魂抜き」といって物から魂を抜くことができるそうだ。レイナや元彼との思い出も、お経と共に供養されたに違いない。




「いやー、なんかスッキリしました!」

そう語るのは供養を終えたミクさん。
これで思いを断ち切って、今度は銀行マンではなく商社マンの彼氏を探すそうだ。




「もはやガラケーなんて時代遅れですよ!今はスマホの時代ですから!」

そう言って谷口さんは今のお気に入りが居る、六本木のお店のお姉さんとのLINEのやりとりを見せてくれた。




このように「スマホに変えたいがこれまでのガラケーも捨てがたい」という方は、Amazonの「お坊さん便」でガラケー供養を試してみるのはいかがだろうか。

供養したあとは、同じくAmazonで「LINEモバイル」のエントリーパッケージを注文すれば、スマホへの乗り換えもスムーズでお得だ。なにより月々の通信費が500円からになりガラケーの時より安くできるし、LINEのデータ通信量が消費ゼロ。プラン次第で主要SNS(Twitter、Facebook、Instagram)のデータも消費ゼロにでき、通信速度制限になりにくい。



もちろん、ガラケーを供養せずに単にLINEモバイルを注文してもOKだ。

■関連リンク
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提供:全力コラボニュース(livedoor×LINEモバイル)
協力 お坊さん便 、執筆 ヨッピー、撮影 岸田浩和、企画 谷口マサト