大手・中小規模を問わず、あらゆる家電メーカーが参戦する空気清浄機市場にあって、順調に業績を伸ばしている新興企業、カドー。なぜ同社は「レッドオーシャン」で多くの消費者の支持を得ることに成功したのでしょうか。 無料メルマガ『MBAが教える企業分析』の著者・青山烈士さんが詳しく分析しています。

最高品質へのこだわり

新興家電メーカーでありながら、世界最高品質の評価を得ている企業を分析します。

● カドー(新興家電メーカー)

今回はカドーの「空気清浄機」にフォーカスをあてます。

戦略ショートストーリー

空気の質改善に関心のある方をターゲットに「独自の技術とデザイン力」に支えられた「国内最高性能の空気清浄力」「洗練されたデザイン」という強みで差別化しています。

売り文句である「世界No.1の清浄能力」は根拠も明確でわかりやすく、この機能にこだわりのデザインが加わることで、顧客の支持を得ています。

■分析のポイント

最高品質へのこだわり

「カドー」は戦略が明確です。どんな戦略かというと、最高品質や最新といえるような革新的な製品を継続的に投入していく戦略です。

同じく新興家電メーカーである

● バルミューダ

「二番煎じでない二番手の強み。アラジン高級トースターが売れている訳」

● ビーサイズ

「今回は『ビーサイズ』を分析します」

を本メルマガでもとりあげてきましたが、これらの企業と「カドー」の共通点は品質にこだわった同様の戦略をとっているということです。

新興家電メーカーには品質にこだわりのある企業が多いように感じますし、この品質へのこだわりが戦略に現れているということです。

まあ、こだわりがなければ、事業を起こすことはしないと思いますので、当然と言えば当然ですね。

ここに新興家電メーカーが勝つためのポイントがあります。それは何かというと、既存のメーカーを凌駕する品質を持つ製品を作るということです。

当たり前のように思うかもしれないですね。ですが、新興家電メーカーには、何かしらで1番にならなければならない理由があります。それは何かというと、信用がないからです。

例えば、空気清浄機でみてみますと、国内の大手企業であるパナソニックやシャープなど、有名な企業の製品が存在するわけです。そんな中に割って入るわけですから、既存の製品と同じような品質の製品では、見向きもされないでしょう。

だから、「カドー」は国内メーカーが行っていない、第三者の評価を利用して、しかも、世界No.1の品質であることを証明したのです。新興家電メーカーが自社で評価した品質を示しても信用されないでしょうから、第三者を利用するというのは理にかなっています。

ちなみにシャープは「蚊も取れる空気清浄器」をリリースして話題となっていました。大手は、新しい機能をいかにして追加するかを競争しているように見受けられます。

このような状況の中で、「カドー」は空気清浄機に最も求められる基本要素である空気清浄力において最高品質であるということは、顧客にとってもわかりやすい価値といえるでしょう。

今後、カドーから、どのような革新的な製品がリリースされるのか期待したいです。

◆戦略分析

■戦場・競合

戦場(顧客視点での自社の事業領域):空気清浄機競合(お客様の選択肢):ブルーエア、マイナスイオン方式の国内大手家電メーカー など状況:空気清浄機の普及率は45%程度で、年々増加傾向にあるようです。

■強み

1.国内最高性能の空気清浄力

圧倒的な集塵性能PM2.5も集塵できる

2.手入れが楽

日々のお手入れ不要フィルター交換は1年に1度

3.洗練されたデザイン

ステンレスや強化ガラスなど、こだわりの素材や、つなぎ目のない美しいフォルム。

★上記の強みを支えるコア・コンピタンス

「独自の技術とデザイン力」

ソニー出身のエンジニアと東芝出身のデザイナーの共同開発(二人のノウハウの融合)により生まれた製品高い浄化能力を長期間保持する独自の新型光触媒「フォトクレアシステム」。フィルターをセルフクリーニング可能。カドーとは「華道」を意味し、デザインのコンセプトにもなっています

上記のような独自の技術やデザイン力があるからこそ、強みを実現できているといえます。

■顧客ターゲット

空気の質改善に関心のある方、室内の空気にこだわりのある方機能だけでなく、デザインにもこだわりのある方

◆戦術分析

■売り物

「空気清浄機」

AP-C710S(適応床面積65畳)、AP-C200(適応床面積22畳) など新型光触媒の光ブルー活性炭フィルターで有害物質を吸着・分解すると同時に、銀イオン抗菌HEPAタイプフィルターによってウィルス・カビ・細菌などの繁殖を抑制

→ウイルスや細菌、カビは、わずか20分で99.9%以上除去(AP-C710S)ブルーエアのフィルターの交換目安は半年程度だが、カドーは仮に1日24時間稼働させても1年は機能が落ちない性能を持つ「華道」をデザインのコンセプトとしています

■売り値

AP-C710S(適応床面積65畳):127,440円(税込み)AP-C200(適応床面積22畳): 52,920円(税込み)

■売り方

売り文句は「世界No.1の清浄能力」

米国家電製品協会による国際的な空気清浄機の評価基準であるCADR(クリーンエア供給率)において最高レベルの評価を得ています。

→空気清浄機の性能は、ブルーエアと並び世界トップレベル

■売り場

ヨドバシカメラ自社のオンラインショップ

※売り値や売り物などは調査時の情報です。最新の情報を知りたい場合は、企業HPなどをご確認ください。

image by: カドー公式サイト

 

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出典元:まぐまぐニュース!