世界各国の神話や言い伝え、おとぎ話などに数多く登場する半人半獣の存在。普段は人間として生活しているが、満月を見ると狼に変身する人狼などは中世ヨーロッパ文学や映画で人を脅かす存在として描かれてきた。日本でも、八房という名の犬が発する気に触れて、伏姫が産んだ息子たちが活躍する滝沢馬琴こと曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」が代表格とも言えるだろう。そんな有名な江戸時代の長編伝奇小説をモチーフに、桜庭一樹が描い