「格差の国の経済学」[著]アンガス・ディートン本書は、2015年のノーベル経済学賞受賞者によって書かれた「経済学批判」の書である。アメリカの経済学者が知識を武器にどう政治と関わり、名誉ある地位を手にしたのか。専門性という名の象牙の塔に閉じこもることで、いかに社会の不平等化を見過ごしてきたのか。悲惨なくらしの解消こそ経済学の使命だと説く著者は、ときに辛らつな皮肉を交えながら、経済論争と政策決定の内